マイクロファイナンス投資ファンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 21:53 UTC 版)
「マイクロファイナンス」の記事における「マイクロファイナンス投資ファンド」の解説
従来、マイクロファイナンス機関への支援は、国際機関や政府系開発銀行等からの公的援助資金で行われていたが、日本でも政府開発援助が年々減らされているように、公的援助資金には限界がある。そのため、急成長するマイクロファイナンス市場に、その資金供給が追いつかないという新たな問題が生じている。 そこで登場したのが、マイクロファイナンス投資ファンドなどマイクロファイナンス投資ビークル(MIV)と言われる仕組みである。MFIはMIVを通して、資本市場から資金調達を行い、先進国の投資家達はMIVへの投資を通じて、MFIに資金提供ができる。 MIVは途上国のMFIと先進国を結ぶチャネルである。MIVの登場により、従来からのドナーに加え、社会的責任投資家から年金基金などの機関投資家、ヘッジファンドまで、実に多様な投資家がマイクロファイナンス市場に参加できるようになった。 成功したマイクロファイナンスモデルの持続可能性や収益性が認められた結果、ここ数年でその数は一挙に増え、現在は世界に約90以上ある。2007年には初めて、マイクロファイナンス投資総額に占める民間資金の割合が、国際金融機関からの資金割合を超した。 しかし、この投資の中心は欧米各国であり、日本でつくられたファンドはなく、国際協力機構(JICA)や国際協力銀行(JBIC)といった公的機関を含め、これまで日本からこれらの投資への参加はほぼない。2009年9月7日に、日本初のマイクロファイナンスファンドが募集開始となった。
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