ボーン・レガシー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/29 01:41 UTC 版)
ボーン・レガシー The Bourne Legacy |
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著者 | ロバート・ラドラム(シリーズ創始者) エリック・ヴァン・ラストベーダー |
訳者 | 三角和代 崎浜祐子 待兼音二郎 |
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発行元 | ![]() ![]() |
ジャンル | スパイ小説 |
国 | ![]() |
言語 | 英語 |
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前作 | 最後の暗殺者 |
次作 | ボーン・ビトレイヤル |
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『ボーン・レガシー』(The Bourne Legacy)は、エリック・ヴァン・ラストベーダーによる2004年のスパイ小説である。前作『最後の暗殺者』(1990年)より14年ぶりとなるジェイソン・ボーンを主人公としたシリーズの4作目であり、シリーズ創始者のロバート・ラドラムが亡くなったため、本作よりラストベーダーが執筆することになった。ラストベーダーによるシリーズ作品は2012年時点で『The Bourne Imperative』まで7作が発表されている。
2012年8月に同名の映画が公開されたが、内容は本作と異なると報じられていて[1]そのとおりとなった。
あらすじ
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『最後の暗殺者』の後、ジェイソン・ボーンは再びデヴィッド・ウェブと名乗り、ジョージタウン大学で言語学の教授に就いていた。しかしこの平穏は長続きせず、ボーンの頭を銃弾が霞めたことで沈黙は破られた。
ボーンはまず、CIA時代の友人だったアレックス・コンクリンに会いに行った。だがコンクリンの家に着くと彼は既に死亡しており、さらに直後に警察が駆けつけ、濡れ衣を着せられたボーンは追われる身となった。逃亡しながらボーンはコンクリンの携帯電話とメモを手掛かりに、自分を襲い、友人を殺した犯人を突き止めることにした。
同名の映画作品
『ボーン・アルティメイタム』の脚本に参加したジョージ・ノルフィは、それまでのようにロバート・ラドラムの小説に関連にした第4の映画の脚本を書く予定であった。ジェイソン・ボーン役のマット・デイモンも当初からプロジェクトに入っており[2]、さらにジュリア・スタイルズとジョアン・アレンも参加を依頼されていた。しかしながら当初続投が予定されていたポール・グリーングラス(『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』の監督)の降板が2009年11月30日に発表され[3]、マット・デイモンも「彼無しで映画を撮ることはありえない」と述べた[4]。
2010年6月9日、トニー・ギルロイが『ボーン・レガシー』の脚本、監督を担当し、同作が2012年に公開されると発表された[5]。映画『ボーン・レガシー』は小説『ボーン・レガシー』をベースとした内容ではなく[1]、ジェイソン・ボーンも登場しない[6]。同映画は新しいカノンに基づいたリブートの類ではなく、これまでのシリーズのスピンオフのような形となり、ボーンを作ったトレッドストーン作戦と類似の作戦によって生み出された新キャラクターが描かれる。またギルロイは、デイモンとグリーングラスが将来シリーズに復帰する可能性も無くなってはいないと語っている[7]。『ボーン・レガシー』は2012年8月3日に北米で公開された[8]。
ジェイソン・ボーン・シリーズ(小説)
- 1980 暗殺者 The Bourne Identity
- 1986 殺戮のオデッセイ The Bourne Supremacy
- 1989 最後の暗殺者 The Bourne Ultimatum
エリック・ヴァン・ラストベーダー著
- 2004 ボーン・レガシー The Bourne Legacy
- 2007 ボーン・ビトレイヤル The Bourne Betrayal
- 2008 ボーン・サンクション The Bourne Sanction
- 2009 The Bourne Deception
- 2010 The Bourne Objective
- 2011 The Bourne Dominion
- 2012 The Bourne Imperative
- 2013 The Bourne Retribution
参考文献
- ^ a b “『ボーン・アイデンティティー』シリーズ、最新作はシリーズ脚本を手掛けてきたトニー・ギルロイが監督”. シネマトゥデイ (2010年10月6日). 2012年2月10日閲覧。
- ^ Fleming, Michael (2008年10月16日). “Universal moves ahead with 'Bourne' Recently however, this project was cancelled. When asked about the stalled development and whether a fourth film in the franchise would be getting made at all, Damon said, "We can't keep going forever... we may come back and shoot some other time."”. Variety (Reed Business Information) 2008年10月20日閲覧。
- ^ http://movies.ign.com/articles/105/1050813p1.html
- ^ http://www.firstshowing.net/2009/12/04/matt-damon-says-no-more-bourne-without-paul-greengrass
- ^ “Tony Gilroy Will Write The Bourne Legacy for 2010”. The Film Stage (2010年6月9日). 2010年6月9日閲覧。
- ^ “No Matt Damon in Bourne Legacy”. News.Briefs.EW.com (2010年10月11日). 2010年10月11日閲覧。
- ^ “Matt Damon Won't Star In 4th 'Bourne'; Tony Gilroy Introducing New Assassin; Why Damon Could Be Jason Bourne Again”. Deadline Hollywood (2010年10月19日). 2010年10月19日閲覧。
- ^ “Universal Sets Release Dates Through 2013” (2010年10月29日). 2010年10月29日閲覧。
ボーン・レガシー
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詳細は「ボーン・レガシー (映画)」を参照 ユニバーサル・ピクチャーズは元々、『ボーン・アルティメイタム』をシリーズ最終作とするつもりであったが、2008年10月までに別の映画の企画を進行させていた。『ボーン・アルティメイタム』の共同脚本のジョージ・ノルフィは、ロバート・ラドラムの小説のどれも原作にせず、4作目の脚本を書くことになっていた。ノルフィは2009年9月に『アジャストメント』を監督するため、ジョシュア・ゼトゥマーが8月までに脚本家として雇われた。2009年11月、マット・デイモンは、脚本は承認されておらず、自分は撮影が2011年中頃に開始されることを望むと述べた。翌月、デイモンはポール・グリーングラス抜きでは新たな『ボーン』には参加しないと発言した(グリーングラスは11月下旬、監督に復帰しないと決めたと表明していた)。2010年1月、デイモンは「私たちがそれをやるとしてもあと5年後になると思われ、その前に別の俳優と別の監督による前日譚があるだろう」と発言した。 しかしながら、2010年6月にトニー・ギルロイが2012年に公開を目指して脚本を書いていると報じられた。10月29日、ユニバーサルは『ザ・ボーン・レガシー』の公開日を2012年8月3日と発表した。 2010年10月11日、ボーンが『ザ・ボーン・レガシー』に登場しないと報じられた。ギルロイによると、『レガシー』はリブートや前日譚の類ではなく、シリーズと同一世界でボーンのような新キャラクターが活躍するスピンオフのような作品になると言う。また、ギルロイはデイモンやグリーングラスが今後復帰するのを除外していないと述べた。 2011年2月24日、『レガシー』の候補俳優が明らかとなった。リストには、ジェイク・ジレンホール、トビー・マグワイア、ジョシュ・ハートネット、ギャレット・ヘドランド、ミヒャエル・ファスベンダー、アレックス・ペティファー、ポール・ダノ、テイラー・キッチュ、ケラン・ラッツ、ベンジャミン・ウォーカー、オスカー・アイザック、ルーク・エヴァンズ、マイケル・ピット、クリス・エヴァンス、ドミニク・クーパー、ジョエル・エドガートンが含まれていた。3月24日、スタジオはエドガートン、クーパー、ヘドランド、L・エヴァンズのスクリーンテストをしていた。2011年4月2日、『ラティーノ・レビュー』は、ジェレミー・レナーが主演になる可能性があると報じた。 結果的に小説『ボーン・レガシー』をベースとした内容ではなく、ジェイソン・ボーンも登場しない。新しいカノンに基づいたリブートの類ではなく、これまでのシリーズのスピンオフのような形となり、ボーンを作ったトレッドストーン作戦と類似の作戦によって生み出された新キャラクター、アーロン・クロスの物語として描かれた。
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