ペンネームとジャンル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/25 17:42 UTC 版)
「ジェイン・アン・クレンツ」の記事における「ペンネームとジャンル」の解説
書き続けていた結果、1979年に処女作『やさしい海賊』(原題:"Gentle Pirate" )の出版が決まる。当時は現代ロマンスが多く出ていたので、同作とそれに続く作品群もロマンス系のカテゴリで出版された。その後は、出版社も単発の現代ロマンスを出し始め、クレンツもその路線にシフトしていった。 『やさしい海賊』は、ジェイン・キャッスル(Jayne Castle )名義でリリースされた。(同作を出した)出版社がその名前を使えるという契約だったため、別の出版社へ移籍した後の10年間は、新しい作品に自分の名前を使うことが出来なかった。このことから、ジェイン・テイラー(Jayne Taylor )、ジェイン・ベントレー(Jayne Bentley )、ステファニー・ジェイムズ(Stephanie James )、アマンダ・グラス(Amanda Glass )、アマンダ・クイック(Amanda Quick )など多くのペンネームを持つことになった。1980年代半ばまでは、現代ロマンスものは全て結婚後の名であるジェイン・アン・クレンツ名義で上梓していた。 1986年に上梓した"Sweet Starfire" は、ロマンスとSF要素を組み合わせた、独立銀河を舞台としたクラシカルな作品である。1987年、異世界で展開する2作目となるSFロマンスものの"Crystal Flame" を上梓。これらの作品が成功したことで、ユーモラスな展開をする歴史ロマンスを書いてみようという気になり、アマンダ・クイック名義で執筆した。 1996年、パラノーマルなロマンティック・サスペンス作品に取りかかる。誰もが超能力を持つ遠い未来を舞台に、人々が結婚相手を自分で選ばずに紹介所を利用するそれらの作品は、旧姓であるジェイン・キャッスル名義で刊行された。クレンツの作品では、解くべき謎や倒すべき悪党が存在するのが慣例である。 「サイキック」は、クレンツの作品に通ずるテーマでもある。2006年に始まった「アーケイン・ソサエティ シリーズ」(原題:"Arcane Society" )は、歴史ものにはアマンダ・クイック、現代ものにはジェイン・アン・クレンツ、未来ものにはジェイン・キャッスルと、名前が使い分けられている。シリーズは、どのヒーローもヒロインもそれぞれのサイキックの力を持っており、主人公らが力を使えるようになるまでの物語でもある。クレンツの作品のヒーローはいつも強く果断な「最優位の雄」であり、ヒロインであっても同様の傾向が見られる。
※この「ペンネームとジャンル」の解説は、「ジェイン・アン・クレンツ」の解説の一部です。
「ペンネームとジャンル」を含む「ジェイン・アン・クレンツ」の記事については、「ジェイン・アン・クレンツ」の概要を参照ください。
- ペンネームとジャンルのページへのリンク