ペンテコステ運動との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 23:36 UTC 版)
「カリスマ運動」の記事における「ペンテコステ運動との違い」の解説
ペンテコステ運動は、その活動の結果として生じた信徒を守り、宣教の働きを継続するために「教会・教団」の結成したのに対して、カリスマ運動は聖霊体験を持った教職、信徒が、それぞれの教会にとどまり、それぞれの教会の教理を信じながら参加して、組織化された既存の教会の刷新をめざす運動である。ペンテコステ運動とは異なり、世界では聖公会、ルーテル派、バプテスト派、メノナイト派、改革派など福音派・非福音派の枠を越えて、カトリックまで広がっている運動である。日本でも、福音派の諸教会、単立教会、日本基督教団等の伝統的教派、さらにはローマ・カトリックにも影響が及んだ。アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団、ペンテコスタル・ホーリネス、チャーチ・オブ・ゴッド教団などを生み出した従来のペンテコステ運動と区別して、「近代ペンテコステ運動」や「カリスマ的刷新」または「新ペンテコステ運動」(ネオ・ペンテコステ)と呼ぶこともある。ペンテコステ運動の「聖霊の第一の波」に対して、「聖霊の第二の波」とも言われる。さらに、1980年代になると福音派で「聖霊の第三の波」と呼ばれる聖霊運動が起こった。また近年、カリスマ運動は、ペンテコステ運動の特質としての「聖霊のバプテスマ」に伴う異言を必須の要素としない人々も受け入れるようになっている。その意味でも、ペンテコステ運動からは離れた運動になっている。 また、ペンテコステ派がカリスマ運動から距離を置いた理由の一つに飲酒喫煙に対する態度があると言われる。聖め(ホーリネス)を強調するペンテコステ派は、同性愛、姦淫、窃盗、嘘と共に飲酒、喫煙も非難する傾向があったが、エキュメニカル派からカリスマ運動に参加した教派の人々は、飲酒喫煙に抵抗が無かった。
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