ベニシャングル・グムズ州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 16:08 UTC 版)
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ベニシャングル・グムズ州
ቤንሻንጉል ጉሙዝ
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北緯10度46分0秒 東経35度32分0秒 / 北緯10.76667度 東経35.53333度 | |||
国 | ![]() |
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設置 | 1995年8月21日 | ||
州都 | アソサ | ||
行政 | |||
• 州知事 | Ashadli Hasen[1] (繁栄党) | ||
面積 | |||
• 合計 | 50,699km2 | ||
面積順位 | 7位 | ||
人口
(2007年国勢調査)
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• 合計 | 784,345人 | ||
• 推計
(2015年)
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1,005,000人 | ||
• 順位 | 8位 | ||
[2] | |||
等時帯 | UTC+3 (エチオピア時間) | ||
• 夏時間 | なし | ||
ISO 3166コード | ET-BE |
ベニシャングル・グムズ州(アムハラ語: ቤንሻንጉል ጉሙዝ ክልል ラテン文字表記:Bīnshangul Gumuz(BGN / PCGN 1967)[3]、英語: Benishangul-Gumuz Region)は、エチオピア北西部の州。面積は5万699km2で、2015年の推定人口は100万5000人。人口密度は19.8人/km2。単独で多数派を形成している民族はおらず、諸民族が混在した州である。
手つかずの自然が残る一方で通信・交通のインフラが脆弱で経済発展の大きな障害となっていたが、近年は中国資本によって整備・開発が進んでいる。その中でも大規模な国家プロジェクトの一つである大エチオピア再生ダムは(GERD)はこの州の南西隅の青ナイル川で建設されている。
歴史
1995年に民族ごとに州が再編成された際、西部の諸民族混在地域をまとめて作られた。そのため土地・資源をめぐる民族同士の衝突が絶えない。
2019年6月22日のアムハラ州クーデター未遂事件では首謀者の一派が州北部のメテケル県に侵入し、村人を37人殺害する事件が起きた[4]。
2020年9月よりメテケル県で民族系武装組織の衝突が激化し、国軍が介入する事態になった[5](メテケル紛争)。紛争では特定民族の住民に対する攻撃が頻発しており、11月に住民が乗ったバスが襲撃され34人が死亡する事件[6](2020 Ethiopia bus attack)が、12月には武装組織が100人以上の村人を虐殺する事件[7](メテケル虐殺)が発生した。
2021年4月19日、州中部のカマシ県シルバ・アバイ郡が武装組織に占拠されたことをエチオピア人権委員会が発表した。武装組織は住民の殺害や公務員の誘拐が行われ、郡の役人や警官は他の郡へ避難しているという。また同郡は大エチオピア再生ダム予定地の上流にあたり、建設への悪影響が懸念される[8]。
地理
行政区画
ベニシャングル・グムズ州は3つの県(Zone)に分けられる。県の下には郡(Woreda)がある。その中で2郡は特別郡としてどの県にも属していないため、ここに含めている。
- アソサ県
- カマシ県
- メテケル県
- マオ=コモ特別郡
- パウェ特別郡
住民
民族
2020年、メテケル県でアムハラ人の指導者の一部が土地所有権を主張。グムズ人との間で対立構造となった[7]。
宗教
人口
脚注
- ^ “Ethiopia Administrative Divisions/Amhara”. Worldstatemen.org. 2021年5月5日閲覧。
- ^ a b “Federal Democratic Republic of Ethiopia/Regions”. Citypopulation.de (2015年11月14日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ “ISO:3166 ET”. 国際標準化機構 (2020年11月24日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ “Ethiopia: 37 killed in another region after coup attempt”. AP通信 (2019年6月26日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ “ANALYSIS: WEEKS LONG ATTACKS ON CIVILIANS LEAVE SEVERAL DEAD, INJURED IN METEKEL ZONE, BENISHANGUL GUMUZ REGION”. Addis Standard (2020年9月16日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ “Gunmen in western Ethiopia kill at least 34 people in bus attack, rights body says”. ロイター (2020年11月15日). 2021年5月5日閲覧。
- ^ a b “エチオピア、村襲撃で住民100人超死亡 軍が容疑者42人殺害”. AFP (2020年12月25日). 2020年12月30日閲覧。
- ^ “Armed group takes control of county in western Ethiopia - rights commission”. ロイター (2021年4月22日). 2021年5月5日閲覧。
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ベニシャングル・グムズ州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 09:42 UTC 版)
「エチオピア内戦 (2018年-)」の記事における「ベニシャングル・グムズ州」の解説
ベニシャングル・グムズ州には、グムズ族、ベルタ族、シナタ族、マオ族、コモ族、ファダシ族などのさまざまな民族が住んでいる。グムズ族は、ティグレ人で少数民族グループを構成するアムハラ人、オロモ人、ティグリニャ人、アガウ移民と緊張関係にあり、一部のアムハラグループはメテケルをアムハラに組み入れることを求めている。国内投資家と外国投資家の両方による大規模な土地取得も、グムズ族を追い出すことになった。 グムズ族は、「入植者」と見なされる人々に対して攻撃を仕掛けたブアディンやグムズ解放戦線などの民兵を結成したとされている。2020年12月のメテケル虐殺では、約200人が、主にアムハラ人、オロモ人、シナシャ人がグムズ族の民兵の容疑者によって殺害された。また、2021年4月、正体不明の武装集団がベニシャングル・グムズ地域のカマシゾーンにあるセダルウォレダ郡を乗っ取った。 2020年3月、ファノと呼ばれるグループのリーダーであるソロモンアタナウは、ベニシャングル・グムズ州のメテケルゾーンとウェルカイトとのティグレ州のラヤ郡がアムハラ州の管理下に置かれるまで武装解除しないと述べた。
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