ベア川の戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:44 UTC 版)
マクギャリー少佐と第2カリフォルニア騎兵隊の第1部隊が午前6時に戦場に到着した。ちょうど朝日が山陰から現れたときだった。そのとき気象条件と深い積雪のために、コナーが兵士達を戦闘隊形に付かせるまで幾らかの時間を要した。ショーショーニー族宿営地から10 km 地点の雪の吹きだまりに遮られて、大砲が戦場に到着することは無かった。 サグウィッチ酋長は、その孫のモロニ・ティンビンブーの証言に拠れば、アメリカ軍が接近してきたときに、「あそこの尾根に何かが上がってきているように見える。雲のようだ。おそらく馬から発せられる蒸気だ。おそらく兵士達が話し合うときの蒸気だ」と言った。それから間もなく、この出来事の第1砲が発せられた。 当初コナーはショーショーニー族陣地に対して正面攻撃を掛けようとしたが、間もなくショーショーニー族からの反撃に圧倒された。カリフォルニア志願兵隊が直接の戦闘で被害を受けたその大半はこの最初の襲撃時である。 コナーは一時的に後退して再集合させ、マクギャリーと幾つかの小部隊を派遣して、集落の両側と後方から攻撃するように仕向け、歩兵の1横隊にはショーショーニー族の逃走を阻ませた。 約2時間後、ショーショーニー族の弾薬が尽きた。後の幾つかの報告に拠れば、戦闘の最中に何人かのショーショーニー族が鉛を鋳て弾を作ろうとしているのが目撃され、その手に鋳型を持ったまま死んでいる者もいた。ショーショーニー族戦士達の弾薬が尽きたとき、戦いは急速に虐殺に変わった。
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