プロテクトドングル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 22:08 UTC 版)
近年ではもっぱらUSBに装着する。USB以前(レガシーデバイス)の時代にはパラレルポート、ないしシリアルポートが使われていた。 コンピュータプログラムの起動時や実行中にドングルが装着されていることをチェックし、装着されていることを検出できない場合、ソフトウェアは起動しないか、または使用できる時間や機能などが制限される。 3DCGソフト、CAD/CAM/CAEソフトのような高価なものには以前から使われていたが、近年ではビジネスユース・ワークユースの安価なソフトウェアにもUSBタイプのドングルが使われている。方式はさまざまであるが、最近では、インストールしたパソコンを識別し、多重インストールを防ぐなどの目的でインストールしたマシンの一部のシステム情報をフラッシュメモリで書換え保存できる仕様にしているものも存在する。 特定業務用にカスタム開発されるソフトウェアにおいて、ライセンス管理やソフトウェアの社外流出防止のためにも使用されてきている。ソフトウェアを使用可能なコンピュータの台数はドングルの数までと明確であり、また、コンピュータが故障した場合などにアクティベーション方式で生じる問題点(アクティベーション#問題点・課題点の項を参照)を回避できる、ソフトウェアとドングルの納品後はライセンス管理をユーザー会社内のみで行える、などのメリットがあるためである。他方で、ドングルの故障・破損・紛失などの場合にはソフトが使用不能になり、代替品を入手するまでは作業ができなくなる場合もある、さらには固有のシリアルナンバーでデータを管理している場合には、ソフトメーカーにドングルを再登録・再発行する手続きが必要となるため作業停滞が長期間に及ぶ、などというデメリットが発生する場合もある。 類似のものとして、無線LANやVPNを利用する際に、正当な利用者であることを証明するセキュリティトークンとして、認証情報の入ったドングルをPCに装着することが求められる場合がある。 紛失の予防などハンドリング上の理由からか、ある程度の大きさのものが多い。
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