プロジェクト・アルファ実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 14:51 UTC 版)
「プロジェクト・アルファ」の記事における「プロジェクト・アルファ実験」の解説
この事業の発表を受けて、ジェームズ・ランディは11の落とし穴のリストと、それを回避するための提案をマックラボに手紙で送った。 これらの提案には、実験の手順を厳格に遵守し、被験者が実験中にそれを変更することを許さないようにすることが含まれていた。プロジェクト・アルファについて書く中で、彼は研究機関のSRIインターナショナルでの実験中に手順を変更したユリ・ゲラーを引き合いに出した。ゲラーは何かがうまくいかなかったときは、いつも単に何か他のことを代わりにして、そして研究者はそれを成功した実験結果の証拠として報告していた。 ランディの他の提案には、一度に一つの実験対象物しか使わないことや、使用した対象物に永続的な印をつけ、類似の対象物とすり替えられないようにすることなどがあった。彼はまた、研究者の気が散らないように、部屋にいる人をできるだけ少なくすることも提案した。さらに、ランディは、マジシャンはイカサマを見抜くのに最適な人物であると主張し、無償で実験の監視を申し出た。マックラボに所属する心理学者のマイケル・タルボーンによれば、ランディの「偏見のない批評家というより興行師」という評判と、超能力を主張する者に対する敵意を感じたフィリップスは、ランディの申し出を受け入れなかった。 応募者を実験しているうちに、ラボは他の応募者よりもはるかに成功した2人の若い男性、スティーブ・ショーとマイク・エドワーズという2人の青年に力を入れ始めた。実際にはこの2人はマジシャンで、研究所の開設が発表されたときにそれぞれ独自にランディに連絡を取り、ランディの支援を得て被験者として参加することを申し出ていた。ランディの彼らへの指示の一部は、もし結果を偽っているのではないかと聞かれたら、本当のことを言うようにというものであった。ランディによれば、彼らはこの質問を直接されることはなかったという。ワシントン大学のスポークスパーソン、フレッド・ボルクマンによれば、「そのような対立が起こったが、(エドワーズとショーは)自白しなかった」。ショーとエドワーズによると、彼らはランディと協同しているかどうかは聞かれず、単にそのような噂があることを教えられたと回想している。
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