プロジェクト・アルファ終了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 14:51 UTC 版)
「プロジェクト・アルファ」の記事における「プロジェクト・アルファ終了」の解説
1983年、ランディはプロジェクトの終了を決定し、記者会見と一般向け科学雑誌のディスカバーで事の一部始終を発表した。記者会見でランディは2人の被験者を超能力者として紹介し、どのようにして結果を出したのかと尋ねたところ、マイケル・エドワーズは「正直に言うと、我々は不正をしています」と答えた。手品で研究者たちを欺いたことに対する反応は、極めて好意的なものから批判的なものまで多岐にわたった。 科学的懐疑論者のマーティン・ガードナーはこのおとり調査を画期的なものと呼んだ。ランディ側の行為を非倫理的とする非難に対抗するため、ガードナーは別の類似の事例としてN線の「発見」を挙げている。超常現象研究家のロイド・アウエルバッハは、ランディの記者会見の研究所への通知が会見までに48時間なかったことと、フィリップスがそれに招待されていなかった事実に着目し、ランディの動機が科学的研究なのかショーマンシップなのかに疑問を呈した。 アメリカ中央情報局(CIA)は、SRIインターナショナルに委託していた超常能力に関するCIAの研究に対する議会の資金援助への影響を懸念し、ランディを内部メモで「重大な歪曲」と非難し、「この超心理学分野への最近の不利な宣伝は、グリルフレーム・プロジェクトにいかなる悪影響も及ぼすべきではない」と述べた。 1979年にマックラボの開設資金を提供したジェームズ・スミス・マクドネルは1980年8月22日に死去した。1985年、資金が得られないままマックラボはその扉を閉じた。
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