プラノフォア機の飛行記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/28 08:30 UTC 版)
「アルフォンス・ペノー」の記事における「プラノフォア機の飛行記録」の解説
40mの距離を11秒で飛行した。出発し、5m上昇し、その後は絵図に示されていない小さな垂直舵に導かれて、水平に数回(several)の旋回飛行を行い、ゴム(巻き数240回)が戻りきったときに出発点付近に軟着陸した。飛行速度は3.7m/秒で、同じ翼面荷重の昆虫と同程度。動力ゴムの巻き数、エネルギーなどの評価は模型飛行機用動力ゴム項を参照。 ゴムを60回巻いて弱い動力で飛ばしたとき、風速2.7m/秒の気流で地面に対して停止した。 記録飛行は急旋回であり、バンク角は30~40度になる。水平面に投影される有効翼面積が減り、旋回気流によって水平尾翼は上向きの気流を受けて機首を下げるから、直線飛行のときに比べて飛行速度が大きくなり、必要な飛行エネルギーも増加する。上記の飛行速度の差は、旋回飛行と直線飛行の違いによる。模型飛行機の旋回に付いては模型航空機の安定を参照 オクターブ・シャヌートの文献(後記)に拠れば、プラノフォア機に先行する複数機の存在が示唆され、重心位置や主・尾翼の取り付け角差と縦安定に関する分析が行なわれたことが記されている。プラノフォア機も記録飛行以外の飛行計測が行なわれているから、ペノーは多数機による長期的なデータ採取を行っている。記録飛行はそれらを踏まえた、管理された飛行である。
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