ブリティッシュコロンビア、ワシントン、オレゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 08:58 UTC 版)
「ラッコの保護活動」の記事における「ブリティッシュコロンビア、ワシントン、オレゴン」の解説
1969年から1972年にかけて、89頭のラッコが流されて、あるいは運ばれて、カナダブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島西海岸に来ていた。それが順調に増えて、あるいは人間の保護を受けて、2004年には3,000頭以上となり、生息地も同島のトフィーノ (en) からケープ・ スコット州立公園 (en) にまで広がっている。しかしながら、ラッコを人工的に保護することについて、カナダの先住民族であるファースト・ネーションの意見を調べていなかった。人工的に移されたラッコは、生態系をかつての姿に改善した。しかし、ラッコが甲殻類やウニを捕食したため、地元の先住民族はラッコの復活をよく思わなかった。 1989年、ブリティッシュコロンビア海岸の中央部に、ラッコの生息地域が発見された。2004年に300頭が確認されている。この生息地域は、他の生息地域とは孤立しており、ここに住むラッコが人工移植したラッコが流れ住んだものなのか、あるいはかつての狩猟の生き残りであるのかはよく分かっていない。ラッコはカナダでは絶滅危惧種法(SARA)で保護されている。ただし2007年4月、カナダ野生動物絶滅危惧種の現況委員会 (en) は、この地域でのラッコの繁殖力が強いことを考慮して、SARA法の中での位置づけを「絶滅危惧種」(threatened)から「特別懸念種」(special concern)に格下げした。 1969年と1970年に59頭のラッコがアムチトカ島からワシントン州に移され、2000年には504頭、2004年には743頭が確認されている。同州は1981年、ラッコを絶滅危惧種 (endangered species) に指定している。1970年代、93頭のラッコがオレゴン州の海岸に移されたが、1980年代初頭にはいなくなっている。逃げたのか死んだのかは分かっていない。
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