ブリザードの詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 15:48 UTC 版)
「1888年の大ブリザード」の記事における「ブリザードの詳細」の解説
ブリザードの直前、天候は季節外れに快適で、激しい雨が降っていたが、気温が急速に下がるにつれて、雪に変わった。本格的にブリザードが始まったのは3月12日の0時を少し過ぎた頃で、丸1日半の間、弱まらずに続いた。2007年の記事によれば、アメリカ国立気象局はこのノーイースターにより、コネチカット州とマサチューセッツ州のそれぞれ一部で約130センチメートル、ニュージャージー州とニューヨーク州のそれぞれ一部で約100センチメートルの深さの吹き溜まりが出現するだろうと推測していた。バーモント州北部のほとんどの地域では、51センチメートルから76センチメートルの降雪があった。 吹き溜まりの深さは平均して、ニューイングランド地方からニューヨーク州にかけては9メートルから12メートルと、住宅の屋根より高くなった。3階建ての家が吹き溜まりの雪に完全に埋もれたという報告もある。最も深い吹き溜まりはニューヨーク市ブルックリン区のグレーブセンド(英語版)に発生したもので、その深さは16メートルに達した。各地の降雪の深さは、ニューヨーク州サラトガスプリングでは150センチメートル、同州オールバニでは120センチメートル、コネチカット州ニューヘブンでは110センチメートル、そしてニューヨーク市では56センチメートルに達した。このブリザードは激しい風ももたらした。ニューヨーク市における公式な最大風速の記録は18メートル毎秒で、ブロック島では24メートル毎秒の突風が吹いたが、非公式には36メートル毎秒の突風が吹いたとの報告もある。ニューヨーク市内のセントラルパークにある観測所では、最低気温が-14 ℃まで下がったほか、日中の平均気温も-13 ℃までしか上がらず、いずれも3月としては観測史上最も低くなった。
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