ブラックウォーターの設立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/04 18:10 UTC 版)
「エリック・プリンス」の記事における「ブラックウォーターの設立」の解説
1997年、エリック・プリンスはシールズ時代の仲間と共にブラック・ウォーターUSAを設立した。ブラックウォーターは、エリック・プリンスがシールズ時代にルワンダ内戦での虐殺に衝撃を受け、特殊部隊向けに効率的な訓練を行える施設を提供するために設立された。 対テロ戦争が勃発した2001年から2010年にかけて、ブラック・ウォーターは中央情報局(CIA)と最大6億ドルの秘密契約を結び、海外の大使館と基地の警備業務を担当するようになった。プリンスはバージニア州ラングレーのCIA本部近くに訓練施設を設置した。ブラックウォーターはアフガニスタンやパキスタンで無人攻撃機によるテロリストの暗殺などCIAの秘密任務を請け負った。 ブラックウォーター社員たちは、業務の優秀さに定評がある一方で攻撃的で荒っぽいとされ、ブラックウォーターに長期にわたって取材を続けたロバート・ヤング・ペルトンによる著作『現代の傭兵』では、エリックが古参のPMC経営者らと会談し「攻撃は最小限でいい」と助言を受ける場面が記載されている。 2007年、ブラックウォーター社員によるイラクにおける民間人への殺傷事件が発覚すると、アメリカ議会の「イラクとアフガニスタンにおける民間警備契約に関する公聴会」の重要証人として召喚された。 2009年、エリックは主な経営陣らと共にブラックウォーターUSAのCEOを辞任し、同社を2010年には売却した。
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