フォーマットの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 18:16 UTC 版)
「デジタル・データ・ストレージ」の記事における「フォーマットの変遷」の解説
1989年にソニーとヒューレット・パッカードがDATテープを使用してデータ保存を行う規格を定義した。当初策定された規格DDS-1では3.8mm幅のテープを用いるため、DATのテープカートリッジとの互換性を持っていた[要検証 – ノート]。テープ長は60mのものと90mのものが用意され、60m長のテープに非圧縮1.3GB、圧縮時2.6GB、90m長テープに非圧縮2GB、圧縮時4GBの記録が行うことができた。 1996年に策定されたDDS-3では、高密度記録で使用される信号処理方式であるPRMLという記録方式が採用され、これによって微弱な信号を正確に処理することができるようになるためデータ記録密度を高めることができるようになった。 2003年にヒューレット・パッカード(以下HP)とサータンス(英語版)によって開発されたDAT 72を経て、2007年に策定されたDAT 160よりテープの幅が3.8mmから8mmとなり、それに伴いカートリッジ厚も変更となった。2007年時点で、「2010年 第8世代」までのロードマップが示されており、1本あたりの容量は第7世代で150G程度、第8世代で300G程度まで拡張される予定となっていた。 その後2008年8月にはHPとソニーによりDAT 320の共同開発が発表され、2009年12月にはドライブ・テープの発売が開始された。 最終規格は2012年に発表されたDAT 8th Genであり、非圧縮時300GB、圧縮時600GBもの記録ができるとされたが、製品化には至らず開発団体は解散している。 このようにDDSの規格は拡張が加えつづけられているが、例えばDAT72規格のドライブは、DAT72,DDS4,DDS3の各メディアを読み書きできるように、いずれの世代でも2世代前の規格を読み書きできることを謳っている。
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