フォーマットの遍歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:05 UTC 版)
「Macバイナリ」の記事における「フォーマットの遍歴」の解説
最初のMacBinaryは、1985年にMacBinary Working Groupによって公開された。先頭の128バイト (MacBinary Header) 内にファイル名、Finder情報、ファイル作成時刻、ファイル更新時刻等を詰め込み、その後にデータフォーク、リソースフォークが続くフォーマットである。データフォークとリソースフォークはパディングして128バイト単位で格納する。ファイル名は63バイト迄扱う事が出来たが、当時のClassic Mac OSには31バイト制限があったので必要以上であった。日本語環境ではファイル名はMacJapaneseで保管される。この時点ではClassic Mac OSのファイルを8ビットで転送するためには十分なフォーマットであった。 7ビット経路でASCIIに変換して転送する方式としてはBinHexがあり、MacBinaryとBinHexのどちらかを使えば十分であった。 MacBinary IIは1987年にMacBinary II Conferenceで合意された。先頭128バイトの未使用だった領域に拡張されたFinderフラグを格納するようにし、更にリソースフォークの後にコメントを追加出来るように改良された。 MacBinary IIIは1997年に発行された。1996年11月にAppleが公開したMac OS 8の拡張Finder情報を先頭128バイトの未使用領域に格納出来るようにしたものである。ファイル名の長さは31バイト以内でなければならないと明確化されたが、これは当時のClassic Mac OSと同じ制限であるため妥当であった。このとき既にApple ComputerによりAppleSingleの仕様が公開されていたが普及に至らなかったため、既に浸透しているMacBinaryを拡張したわけである。
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