フォントのアンチエイリアスに関する変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 05:40 UTC 版)
「EasyWine」の記事における「フォントのアンチエイリアスに関する変更」の解説
EasyWine の前身である NXWine からフォントのアンチエイリアスは無効になっており、ビットマップが含まれるフォントをメインで採用していた。これは作者がビットマップフォントが好きであるからということと、文字サイズの変化によるレイアウト崩れを出来るだけ抑制するためだった(Windows XP 時代は非アンチエイリアスが主流だったためアンチエイリアスの場合に表示が溢れる恐れがあった)。また、リリース当時は『ib』や『青鬼』といった RPG ツクール 2000 系のゲームが流行っており、これらのゲームはアンチエイリアスが有効になっているとゲーム内でのテキストが非常に見づらいという問題があったためユーザのニーズにも合わせてアンチエイリアス無効をデフォルトにしていた。 その後、ゲーム以外のアプリケーションを動かそうとするユーザが増え、「フォントが汚い」という声が増えてきたためアンチエイリアス有効をデフォルトにすることにした。なお、この「フォントが汚い」には2種類考えられ、ビットマップフォントと macOS の PDF レベルのアンチエイリアスとの差による「汚い」と、ビットマップを持たないアウトラインフォントに対してアンチエイリアス無効を設定した「汚い」がある。ユーザがどちらのことを指して「汚い」と言っていたのかは知らないが、EasyWine ではビットマップを含むフォントを採用していたため恐らく前者のことであると思われる。 この頃には FreeType の描画品質も非常によくなっていたため一般的な Windows アプリケーションを使うユーザからの不満はなかったが一部のゲームユーザからはやはり不満の声が上がっていた。しかし、Wine ではアプリケーションごとにネイティブライブラリの設定は変更できてもフォントのアンチエイリアスを切り替える機能がなかったためゲームユーザ向けの設定は断念した。 なお、2019年8月版ではアンチエイリアスのパラメータにパッチを当てており、一般的な Wine よりも macOS のレンダリングに近くなるようにしている。
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