フェクダとは? わかりやすく解説

おおぐま座ガンマ星

(フェクダ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 04:02 UTC 版)

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おおぐま座γ星[1]
Gamma Ursae Majoris
仮符号・別名 フェクダ[2], Phecda[3][4]
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 2.440[1]
2.41 - 2.45(変光)[5]
変光星型 疑わしい[5]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  11h 53m 49.84732s[1]
赤緯 (Dec, δ) +53° 41′ 41.1350″[1]
赤方偏移 -0.000040[1]
視線速度 (Rv) -11.90km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 107.68 ミリ秒/年[1]
赤緯: 11.01 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 39.21 ± 0.40ミリ秒[1]
(誤差1%)
距離 83.2 ± 0.8 光年[注 1]
(25.5 ± 0.3 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 0.4[注 2]
γ星の位置
物理的性質
半径 3 R[6]
質量 2.7 M[6]
自転速度 168km/s[7]
スペクトル分類 A0Ve+K2V [1]
光度 64 L[6]
表面温度 9,500 K[6]
色指数 (B-V) 0.00[7]
色指数 (U-B) +0.02[7]
色指数 (R-I) -0.03[7]
年齢 0.3×109[6]
他のカタログでの名称
ファド.おおぐま座64番星[1]
BD +54 1475[1]
FK5 447[1], HD 103287[1]
HIP 58001[1], HR 4554[1]
SAO 28179[1]
NSV 5379[1]
Template (ノート 解説) ■Project

おおぐま座γ星は、おおぐま座恒星で2等星。北斗七星を形成する恒星の1つでもある。

概要

ひしゃくの水汲みの側から3番目に位置する。北斗七星の星は、ポラリス(現在の北極星)に近い方から順にバイエル符号をつけられたため、3番目のγが与えられた[6]

回転するガスが周囲に円盤状の雲を形成している[6]。非常に速い自転速度が星を取り巻く回転するガスを生み出す原因となっている[6]。この星を取り巻いている水素ガスによりスペクトルに水素の輝線が見られ、そのためにスペクトル分類に輝線 (emission line) を示す接尾記号eがつけられる[6]。接尾記号eのつけられる星は大概がB型のスペクトルを示し、A型のスペクトルを示すものは稀で、2008年現在、100個ほどしか見つかっていない[6]

この恒星はおおぐま座運動星団と呼ばれるグループに属している。北斗七星の星は、α星η星以外はこの星団に属している[6]。この星団に属する星は、宇宙空間において、同じ方向に動いているとみられている[6]

名称

Gamma Ursae Majoris、略称 γ UMa。固有名フェクダ[2] (Phecda[3][4]) は、アラビア語で「大熊の腿」を意味する fakhidh al-dubb al-akbar が由来となっている[3]。2016年6月30日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Phecda をおおぐま座γ星の固有名として正式に承認した[4]

中国名も知られ、『史記』「天官書」など正史の天文志では(てんき)、唐の密教教典『仏説北斗七星延命経』では禄存(ろくぞん)と呼ばれる。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s SIMBAD Astronomical Database”. Results for gam UMa. 2016年11月7日閲覧。
  2. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』恒星社厚生閣、2007年2月28日、新装改訂版第4刷、103頁。ISBN 978-4-7699-0825-8
  3. ^ a b c Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 56. ISBN 978-1-931559-44-7 
  4. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月7日閲覧。
  5. ^ a b NSV”. Results for NSV 5379. 2016年11月8日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l Jim Kaler. “Phecda”. STARS. 2016年11月7日閲覧。
  7. ^ a b c d 輝星星表第5版

関連項目


フェクダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:42 UTC 版)

デビルサバイバー2」の記事における「フェクダ」の解説

禄存星を司る火曜侵略者ジプス名古屋支局主人公たちとロナウド交戦していた中に突然現れ、彼らを襲撃する水晶似た組織構成された輪のような姿をしており、全身から強力な雷撃や風を放つ1体のように見えるが、実は2体の異な個体同士合体した姿であり、定期的に分離・合体繰り返す1体目は物理攻撃無効にするが属性攻撃弱く、2体目は属性攻撃無効にするが物理攻撃に弱いという相反する耐性持ち合体することで全属性無効になるという特性を持つ。また、片方撃破しても、もう一体が合体動作を行うと撃破した方も復活するため再生される前に早急に2体を撃破する必要がある。ただし、ドゥベとは異なり合体状態でも完全に無敵状態ではなく貫通能力持った物理攻撃万能攻撃であればダメージ与えることができる。

※この「フェクダ」の解説は、「デビルサバイバー2」の解説の一部です。
「フェクダ」を含む「デビルサバイバー2」の記事については、「デビルサバイバー2」の概要を参照ください。

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