ピピンの寄進とは? わかりやすく解説

ピピンの寄進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/20 14:08 UTC 版)

ピピンの寄進(ピピンのきしん)とは、756年フランク王であるピピン3世ローマ教皇ランゴバルド王国を倒して獲得したラヴェンナ地方を寄進した出来事である。ラヴェンナはウマイヤ朝の北アフリカ領を牽制できる拠点であったが、ピピンは765年アッバース朝バグダードへ使者を派遣し後ウマイヤ朝を孤立させた。ラヴェンナが一時東ローマ帝国のものであったことから、ピピンの寄進は教皇庁と東ローマ帝国を対立させた。イコノクラスムの最中に行われ、近代まで続く宗教戦争の原因となった。


  1. ^ 五十嵐修 『地上の夢 キリスト教帝国 カール大帝のヨーロッパ』39p 講談社選書メチエ、2001年


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ピピンの寄進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:24 UTC 版)

ピピン3世 (フランク王)」の記事における「ピピンの寄進」の解説

詳細は「ピピンの寄進」を参照 ピピン王位承認見返り一環として754年から755年にかけてランゴバルド王国のアイストゥルフスと戦いラヴェンナ奪って756年教皇ステファヌス3世献上した。これはピピンの寄進と呼ばれ、後の教皇領の元となった。また759年にはナルボンヌ奪還しサラセン人イスラム帝国)をフランスから駆逐することに成功し、さらにアキテーヌ王国組み入れた768年ピピンサン=ドニ崩御しサン=ドニ大聖堂葬られた。

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ピピンの寄進

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寄進」の記事における「ピピンの寄進」の解説

詳細は「ピピン3世 (フランク王)#ピピンの寄進」を参照 フランク王国国王カロリング朝始祖であるピピン3世は、ローマ教皇ステファヌス2世によるフランク王承認見返りとして、755年ランゴバルド王国のアイストゥルフスと戦って勝利し、この戦いで獲得したラヴェンナローマ教会寄進した。これを、「ピピンの寄進」(英: Donation of Pepin , 伊: Promissio Carisiaca )といい、ラヴェンナはのちの教皇領(羅: Civitas Ecclesiae )のもととなった。 なお、教皇領については、4世紀ローマ皇帝コンスタンティヌス1世教皇シルウェステル1世寄進したという「コンスタンティヌスの寄進状」(羅: Constitutum Donatio Constantini )という古文書があったが、のちに教皇ステファヌス2世とその側近による偽書であることが判明している。

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