ビテロルフとディートライプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 16:53 UTC 版)
「ジークフリート」の記事における「ビテロルフとディートライプ」の解説
英雄詩『ビテロルフとディートライプ』(1250~1300年頃)の後半では、『ニーベルンゲンの歌』に登場するブルグントの英雄たちと、ディートリヒ・フォン・ベルンにまつわる物語群の英雄たちとの間の戦争が描かれている。これは『ヴォルムスのバラ園』の影響を受けたものと考えられる。この文脈の中で、最初は及び腰だったディートリヒがジークフリートを破る決闘の場面も取り上げられる。この文献では、ジークフリートと英雄ハイメの決闘についても書かれている。ジークフリートはハイメの名剣ナーゲルリングをはたき落とし、両軍はこの剣をめぐって戦闘になる。 『ニーベルンゲンの歌』でも遠回しな言及があった、ディートリヒがジークフリートを人質としてエッツェルの宮廷へと連れて行くという話がこの詩でも語られている。
※この「ビテロルフとディートライプ」の解説は、「ジークフリート」の解説の一部です。
「ビテロルフとディートライプ」を含む「ジークフリート」の記事については、「ジークフリート」の概要を参照ください。
ビテロルフとディートライプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 05:50 UTC 版)
「ブリュンヒルド」の記事における「ビテロルフとディートライプ」の解説
『ビテロルフとディートライプ』(1250年頃)は、英雄譚のパロディとでも言うべき作品であり、ブリュンヒルトは、ブルグント人と英雄ベルンのディートリヒらとの戦争の中で死を恐れる人物として描かれる。彼女は、ディートリヒ軍団への使者を務めるリュディガーに、仕事をうまくやった褒美として旗のついた槍を授ける。後に、リュディガーとブリュンヒルトは、交渉して戦争を馬上槍試合への変更を持ちかけるものの、結局また戦争になってしまう。ディートリヒ軍団がヴォルムスの門までたどり着くと、ブリュンヒルトとブルグントの女たちは戦闘開始に待ったをかける。接待の宴が開かれ、ブリュンヒルトは、リュディガーに槍を与えたのは、戦士を鼓舞するためのもので、誰も死なないようにというつもりであったと説明する。 『ビテロルフ』におけるブリュンヒルトの役割は、だいたいパロディ的なものとなっている。グンテルの強さが怖いと言って、リュディガーに自分の暴力的な過去を思い出させられたりする。エッツェル軍最大の英雄リュディガーに槍を与えたのは、ブルグント人と戦うためのものであるはずなのに、誰も殺さないというくだりは、読者に諧謔を感じさせたであろう。『ビテロルフ』では、ブリュンヒルトとクリームヒルトの確執に関する言及はない。
※この「ビテロルフとディートライプ」の解説は、「ブリュンヒルド」の解説の一部です。
「ビテロルフとディートライプ」を含む「ブリュンヒルド」の記事については、「ブリュンヒルド」の概要を参照ください。
- ビテロルフとディートライプのページへのリンク