ビッチャータイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:25 UTC 版)
ビキール・ビキール Polypterus bichir bichir Lacépède, 1803 体長は70cm-90cmと大型で、不確定ながら120cmという記録もあり、ポリプテルスの最大種とされている。1802年学術発表された最初の種である。小離鰭は14-19本とこちらも最多である。2003年に初めて日本に商業輸入された。 ビキール・ラプラディー P. bichir lapradei Steindachner, 1869 ビキール・ビキールの亜種。全長は70cmほど。小離鰭は13-17本。セネガルやニジェールなど西アフリカに広く分布。ビキールと比較すると幼魚は目が若干大きめ。 ちなみにP. sp. koliba と呼ばれる種はビキール、またはラプラディーの亜種か地域変種と思われるが未分類である。 ビキール・カタンガエ P. bichir katangae poll, 1941 最大で90cmに達するとされる大型のポリプテルス。確認された個体の少なさから「幻のポリプテルス」とされていて、「ゴールデンビッチャー」とも呼ばれる。体表の模様はコンギクスに似ている。 アンソルギーP. ansorgii Boulenger,1910 平均的に巨大サイズになり、いかつい顔つきをしている。90cmを超えるサイズも見られる。観賞魚としては2006年に初めて日本に輸入されており、現在ではブリードも盛んに行われている。小離鰭は13-15本。 エンドリケリー・エンドリケリー P. endlicheri endlicheri Heckel, 1847 全長60cm以上になる。ニジェールやスーダンに生息。小離鰭は11-14本。代表種で、ポリプテルスとして図鑑に載っているのはこの種であることが多い。黄土色か褐色の地に不規則な黒いくらかけ模様がある。顔つきや模様など個体差の激しい種でもある。各ヒレが大きい印象を受ける。表皮も見た目がざらついた感じで他の種とはややことなり眼が上部に飛び出している。その姿の通り、待ち伏せ型の低棲肉食魚であり、砂から顔だけ出して獲物を待つこともある。 エンドリケリー・コンギクス P. endlicheri congicus Boulenger, 1898 エンドリケリー・エンドリケリーの亜種。ザイールやタンガニーカ湖に生息。小離鰭は12-15本。観賞魚での通称名は「ビチャー」。ガッチリとした体格をしていて巨大である。本種はより遊泳性が高く、獲物を狙う時もよりアグレッシブに行動する。骨太なため80cmサイズは迫力がある。大型個体になりやすい。
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