ビウレット反応とは? わかりやすく解説

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ビウレット‐はんのう〔‐ハンオウ〕【ビウレット反応】

読み方:びうれっとはんのう

たんぱく質ペプチド呈色反応の一。たんぱく質を含む液を水酸化ナトリウムなどを加えてアルカリ性とし、これに数滴の硫酸銅溶液加えると、青紫から赤紫色呈する。→ビウレット


ビウレット反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/20 01:33 UTC 版)

ビウレット反応(Biuret test)は、タンパク質や、ポリペプチドを検出する方法の1つ。アミノ酸が3つ以上つながった(トリペプチド以上の)ペプチドは、ビウレットに似た構造を持ち、アルカリ性溶液中で銅(II)に配位し、赤紫色から青紫色に呈色する。この反応は1833年にドイツで発見されたが[1]、1857年にそれとは別にポーランドの生理学者、G.ピオトロウスキーによって再発見された[2]。タンパク質がペプチド結合を多く含むほど強く呈色し、さらに、タンパク質のグラムあたりに現れるペプチド結合の数はほぼ同じであるため、タンパク質のおおよその濃度を測定するのにもビウレット反応は有効である[3]。この反応で使う液体をビウレット溶液(Biuret solution)という。ただし、ビウレット反応という名前だが、ビウレットは生成しない。


  1. ^ Ferdinand Rose (1833) "Über die Verbindungen des Eiweiss mit Metalloxyden" (金属酸化物を含むアルブミン化合物), Poggendorfs Annalen der Physik und Chemie, vol. 104, pages 132-142, doi:10.1002/andp.18331040512
  2. ^ G. Piotrowski (1857) "Eine neue Reaction auf Eiweisskörper und ihre näheren Abkömmlinge" (タンパク質とそれに関連する誘導体の新しい反応) Sitzungsberichte der Kaiserliche Akademie der Wissenschaften in Wien, mathematisch-naturwissenschaftliche Classe (ウィーン帝国哲学アカデミー会報、自然数理科学部門), vol. 24, p.335-337.
  3. ^ 厚生労働省 (2006), 参考情報 15. たん白質定量法 方法5(Biuret法), “第15改正日本薬局方”, 厚生労働省告示 平成18年 (第285号): 1619, http://jpdb.nihs.go.jp/jp15/ 2009年7月4日閲覧。 
  4. ^ Chemistry of Protein Assay - Thermo Scientific Protein Methods Library
  5. ^ Fenk, C. J.; Kaufman, N.; and Gerbig, D. G. J. Chem. Educ. 2007, 84, 1676-1678.


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ビウレット反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/24 06:55 UTC 版)

ビウレット」の記事における「ビウレット反応」の解説

ビウレット反応は、タンパク質検出用いられる一つであり、タンパク質ビウレット化合物に対して同じ呈色をすることから命名されたものである試薬としてビウレット化合物使用するわけではない詳細は「ビウレット反応」を参照

※この「ビウレット反応」の解説は、「ビウレット」の解説の一部です。
「ビウレット反応」を含む「ビウレット」の記事については、「ビウレット」の概要を参照ください。

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