パンケーキとホットケーキの違い
ホットケーキもパンケーキも、どちらも小麦粉に卵や牛乳などを加えて混ぜ、フライパンなどで平たく焼いた食べ物である。甘くふっくらと仕上がるように砂糖やベーキングパウダーを加える場合があり、それを特に「ホットケーキ」と呼んでいる場合もある。
パンケーキ / ホットケーキのプレミックス粉を製造販売する大手メーカーである森永製菓は、同社製品用の定義として独自にパンケーキとホットケーキを区別している。森永製菓では、「ホットケーキ」は「小麦粉、卵、牛乳、砂糖などを混ぜて、フライパンなどで円形に焼いたもの / 甘くて、厚みのあるもの」としている。同じく「パンケーキ」は「砂糖不使用で甘くなく、食事に合うような品質にし」ているという。同社の見解はテレビ番組等のメディアを通じて参照されたことも多く、なかば事実上の標準になっているとも言える。
英語ではもっぱらパンケーキ(pancake)といい、かつ、朝食向けの食べ物という認識が色濃い。英語にもホットケーキ(hot cake)という語彙は一応あるが、パンケーキの同義語か、あるいは「出来たての熱々のパンケーキ」を意味する表現である。
なお欧米ではパンケーキを、ベーコンエッグ等の塩味系料理と共に食べる場合もあれば、フルーツやシロップやホイップクリームを持って甘くして食べる場合もある。どちらもパンケーキであって「後者はホットケーキなのでは?」という疑問は欧米では生じない。
ついでに言うとパンケーキ(pancake)の「パン」は「平なべ(つまりフライパン)」のことである。「パン」は英語では bread という。日本語の「パン」はポルトガル語に由来する外来語とされる。
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