パラフィン・ワックス
【英】: paraffin wax, paraffine wax
同義語: paraffine wax
石油の精製工程から製造される結晶性の良い、常温で固体の白色のワックス(蝋)。 炭素数 20 ~ 30 ぐらいの直鎖状のパラフィン系炭化水素(ノルマル・パラフィン)を主成分とし、少量のイソ・パラフィンを含む分子量 300 ~ 500 の炭化水素の混合物で常温では板状・針状・無定型の結晶の集合体として固体であるが、40°~ 100 ℃の範囲で容易に溶解し、溶融粘度は低い。蝋燭{ろうそく}、ろう紙、ろう模型材料、防水・防湿剤、電気絶縁材のほか、つや出しや内部潤滑などのために各種の加工製品に加えられる。減圧蒸留の留出分から潤滑油を製造する過程で脱ろう装置において粗ろうとして分離されたものを原料とし、脱油・仕上げの工程を経て製品となる。製品としては、融点別に規格化されている。 |
パラフィン
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パラフィン(paraffin)とは、炭化水素化合物(有機化合物)の一種で、炭素原子の数が20以上のアルカン(一般式が の鎖式飽和炭化水素)の総称である。その炭素数にかかわらず脂肪族飽和炭化水素 と同義語とされる場合もある[1]。和名では石蝋(せきろう)という。
- ^ 第2版 標準化学用語辞典, 日本化学会 編, 2005年3月, 第2版, 丸善出版, ISBN 978-4-621-07531-9
- ^ 厚生労働省行政情報昭和45年12月7日環食化第102号 - ウェイバックマシン(2007年3月1日アーカイブ分)
- ^ 食品機械用潤滑剤の参考情報-食品機械用潤滑剤ガイド - ウェイバックマシン(2005年12月18日アーカイブ分)
- ^ 「石油タンパク被告の座に 主婦15人、禁止申立て」『朝日新聞』昭和48年1月26日朝刊、13面、3面
- ^ “石油化学と食品”. 石油探検隊. 2020年9月17日閲覧。
- 1 パラフィンとは
- 2 パラフィンの概要
- 3 基準
パラフィンワックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/06 03:04 UTC 版)
原油から精製される直鎖状炭化水素(ノルマルパラフィン)が主成分。20世紀以降、上記の動植物由来の蝋に替わって広く用いられている。原油からは主に減圧蒸留留出油から分離精製される。
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