パイオニア・ヴィーナス・マルチプローブ
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「パイオニア・ヴィーナス計画」の記事における「パイオニア・ヴィーナス・マルチプローブ」の解説
パイオニア・ヴィーナス・マルチプローブは、1つの大きなプローブと3つの小さなプローブを運ぶ1つのバスから構成された。そのプローブのいずれも写真を撮影する能力はなく、土壌の分析もできなかった。また、ソフトランディングさえできず、地上で活動できれば幸運と考えられていた。大きなプローブのパラシュートはある程度の高度で切り離されるように設計してあり、小さなプローブにはパラシュートもなかった。大気圏に突入した全てのプローブは少なくとも衝突の瞬間までは、金星の厚い大気の中で機能していたが、衝突後もかなりの時間、機能を保ったのは1つだけであった。 大きなプローブは、1978年11月16日、3つの小さなプローブは11月20日に放出された。4つとも12月9日に、バスに続いて金星の大気圏に突入した。 パイオニア・ヴィーナスのプローブとバス大プローブ北プローブ昼プローブ夜プローブバス大気圏突入時刻 (200km)18:45:32 18:49:40 18:52:18 18:56:13 20:21:52 衝突時刻19:39:53 19:42:40 19:47:59 19:52:05 (信号は高度110kmで途絶) 信号途絶時刻19:39:53 19:42:40 20:55:34 19:52:07 20:22:55 衝突地点北緯4.4東経304.0 南緯59.3東経4.8 南緯31.3東経317.0 南緯28.7東経56.7 南緯37.9東経290.9 (推定) 太陽天頂角度65.7 108.0 79.9 150.7 60.7 金星時間7:38 3:35 6:46 0:07 8:30
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