バンドエイド
バンド・エイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 00:25 UTC 版)
バンド・エイド (Band Aid) は、イギリスとアイルランドのロック・ポップス界のスーパースターが集まって結成されたチャリティー・プロジェクト。1984年、エチオピアで起こった飢餓を受け、発起人のボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロにより書かれた「Do They Know It's Christmas?」(ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス)を同年12月3日にリリースし、大きな成功を収めた。
これに触発される形でアメリカではUSAフォー・アフリカが結成され、ライヴエイドなどにつながる一連の大チャリティー・ブームを巻き起こした。
その後、1989年にはバンド・エイドII、2004年にはバンド・エイド20によって「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」がリメイクされ、顔ぶれは変わったものの同プロジェクトは引き継がれている。
2014年にはエボラ出血熱の支援目的でバンド・エイド 30として再結成された。
2024年、40周年を記念して過去4回それぞれの参加者のヴォーカル音源をミックスしたアルティメット・ミックスを発表[1]。
プロジェクトのきっかけ

当時、ミッジ・ユーロの妻でコメディ作家としても有名だったアナベル・ジャイルズが手掛けていたテレビ番組にブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフがゲストで出演したことがあった。番組の収録後、夫に電話をかけたアナベルが、ボブが近くにいることを伝えると、ミッジがボブと電話を替わってくれないかと言い出した。ボブとミッジはそこで電話を通して会話を始めたが、その際の雑談の中でテレビで見たアフリカの飢餓問題について話題が上った。ボブが以前からこの問題についてあるアイデアがあることをミッジに伝え、これをきっかけにして「バンド・エイド」の構想が二人で練られることになった。
最初のデモを作ったのはボブではなくミッジだった。曲調はベース・ラインがいかにもミッジが所属していたウルトラヴォックスを彷彿とさせるもので、初めて聴いたボブは「どこかで聴いたことがあるぞ」と言うと、ミッジは「お前も何かパクればもっとましな曲が書けるさ」と言い返した。
歌詞はボブが主に担当しているが、その中の一節"Well tonight thanks God it's them instead of you" <それ(飢餓の犠牲者)が君ではなく彼らだったことを神に感謝しよう>という部分があまりにひどすぎるとミッジに反対された。しかしボブはうわべだけの言葉ではなく、本音を伝えたいと彼の反対を押し切ってそのままこの歌詞が採用されることになった。ちなみにこの部分はU2のボノが歌っている。
ボノは過去4回のうち、3回に参加している。
参加者クレジット
オリジナル(1984年版)

- フィル・コリンズ(ジェネシス)
- ボブ・ゲルドフ、サイモン・クロウ、ピート・ブリケット、ジョニー・フィンガーズ(ブームタウン・ラッツ)
- スティーブ・ノーマン、マーティン・ケンプ、ゲイリー・ケンプ、ジョン・キーブル、トニー・ハドリー(スパンダー・バレエ)
- ミッジ・ユーロ、クリス・クロス(ウルトラヴォックス)
- ジョン・テイラー、サイモン・ル・ボン、ロジャー・テイラー、アンディ・テイラー、ニック・ローズ(デュラン・デュラン)
- ポール・ヤング
- グレン・グレゴリー、マーティン・ウェアー(ヘヴン17)
- マリリン
- カレン・ウッドワード、サラ・ダリン、シヴォーン・ファーイ(バナナラマ)
- ジョディ・ワトリー(シャラマー)
- ボノ、アダム・クレイトン(U2)
- ポール・ウェラー(スタイル・カウンシル)
- ジェームス・"JT"・テイラー、ロバート・クール・ベル、デニス・トーマス(クール&ザ・ギャング)
- ジョージ・マイケル(ワム!)
- フランシス・ロッシ、リック・パーフィット(ステイタス・クォー)
- ボーイ・ジョージ、ジョン・モス(カルチャー・クラブ)
- スティング(ポリス)
- デヴィッド・ボウイ (メッセージコメントで参加)
- ホリー・ジョンソン(フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド)
- ポール・マッカートニー (メッセージコメントで参加)
- スチュアート・アダムソン、ブルース・ワトソン、トニー・バトラー、マーク・ブレゼジッキー(ビッグ・カントリー)
- トレヴァー・ホーン(プロデューサー)
バンド・エイド II(1989年版)
- バナナラマ
- ビッグ・ファン
- ブロス
- Curiosity Killed The Cat
- キャシー・デニス
- D Mob
- ジェイソン・ドノヴァン
- ケヴィン・ゴドレイ
- グレン・ゴールドスミス
- Jimmy Somerville
- カイリー・ミノーグ
- パサディナス
- クリス・レア
- クリフ・リチャード
- ソニア
- リサ・スタンスフィールド
- テクノトロニックス(en:Technotronic)
- Wet Wet Wet
バンド・エイド 20(2004年版)

- ロビー・ウィリアムズ
- ボノ
- ポール・マッカートニー
- ダイド
- クリス・マーティン(コールドプレイ)
- シュガーベイブス
- フラン・ヒーリー(トラヴィス)
- ジャスティン・ホーキンス(ザ・ダークネス)
- キーン
- ダニー・ゴフィ(スーパーグラス)
- ジャメリア
- ウィル・ヤング
- バステッド
- ケイティ・メルア
- ミス・ダイナマイト
- ナターシャ・ベディングフィールド
- スノウ・パトロール
- シャズネ・ルイス(オール・セインツ)
- ティム・ウィーラー(アッシュ)
- ビバリー・ナイト
- スカイ(モーチーバ)
- デーモン・アルバーン(ブラー)※レコーディングには参加しなかったが、何かをしようと思いスタジオに行った。そこで紅茶やコーヒーを振舞ってチップをもらい、集まった数万円をバンドエイド財団に寄付した。なおこの提案をしたのはU2のボノだった。
- レイチェル・スティーヴンス
バンド・エイド 30(2014年版)

- ワン・ダイレクション
- アンダーワールド
- シネイド・オコナー
- クリーン・バンディット
- パロマ・フェイス
- リタ・オラ
- ポール・エプワース
- エミリー・サンデー
- エド・シーラン
- エリー・ゴールディング
- アンジェリーク・キジョー
- ボノ
- オリー・マーズ
- JIMMY NAPES
- サム・スミス
- ミッジ・ユーロ
- ロジャー・テイラー
- ジェシー・ウェア
- エルボー
- クリス・マーティン
- バスティル
出典
- ^ “Band Aid 40 announces Do They Know It's Christmas? 2024 Ultimate Mix”. Official Charts Company (2024年11月13日). 2024年12月30日閲覧。
外部リンク
- Documentary: Making of Band Aid Part I
- Documentary: Making of Band Aid Part II
- Band Aidの作品 - MusicBrainz
- Band Aid at WorldMusicDatabase
バンドエイド
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バンドエイド(BAND-AID)とは、ケンビュー(Kenvue)が製造・販売しているガーゼ付き絆創膏(ばんそうこう)の商品名かつ登録商標である。一般に「バンドエイド」の語をもって絆創膏を指すことも多い。TVCMはジョンソンベビーと同様子供をメインとしている。ただジョンソンベビーは、赤ちゃんをメインとしている。
概要
のだが[要出典]、バンドエイドは既にガーゼが貼ってあるので、3番目と4番目を一気に行える。
これは1920年に、ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)の社員であったアール・E・ディクソンが開発した。彼は当時妻のジョセフィンとアメリカ合衆国ニュージャージー州にて新婚生活を送っていたが、結婚したてで台所仕事に不慣れであったジョセフィンは度々手に火傷や切り傷を負っていて、その度に彼は彼女にガーゼと粘着テープで手当てを行っていた。そして自分が留守の時にも、彼女が一人で簡単に手当てできる包帯を作ろうと思い立った彼は、適当な長さに切ったテープにガーゼを貼り綿布を充てたものを考案した。こうしてバンドエイドは誕生したのである。
なお、当初のバンドエイドは幅8cm×長さ40cmで、現在のものよりかなり大きく、これを必要な分だけハサミで切って使っていた。
ディクソンは、その功績が認められ1929年にジョンソン・エンド・ジョンソンの取締役となり、1932年から1957年までは副社長を務めた。
日本での発売開始は、1959年からという説がある[1][2]。
製品ラインナップ
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、2004年に創傷治療の新たな潮流である湿潤療法(閉鎖療法とも)の考え方に基づく「バンドエイド キズパワーパッド」を発売し、新たな分野を切り開いた。
最近では、救急ばんそうこう・新救急医療用具・ファーストエイド製品・殺菌消毒薬・フットケア製品など、さらに充実した品揃えとなっている。
日本では、キズケア製品(救急ばんそうこうとキズパワーパッド)とフットケア製品の2本柱で販売している。
キズケア製品
- 肌色タイプ【一般医療機器】
-
バンドエイドの基盤製品。2009年3月にリニューアル(角を丸くしたオーバル形の採用[注釈 1]・テープ素材の構造の改良・目立ちにくい肌色への変更)。
- スタンダードサイズ
- スモールサイズ - スタンダードサイズに比べ、テープの長さを18mm短縮。こどもや細い指の方、小さいキズに。
- ワイドサイズ - スタンダードサイズに比べ、幅を10mm拡張。やや大きいキズに。
- 4サイズ - スタンダード、ワイド、ジュニア、パッチの4タイプを封入。さまざまなキズに対応。
- ジュニアサイズ - ちょっとしたキズや吹出物・虫さされのかきこわしによる小さなキズに対応する極小サイズ。
- ジャンボSサイズ/ジャンボLサイズ - 大き目のきり傷やすり傷に。
- 指先用 - 指先のキズを一枚でカバー。水仕事中でもスポッと抜けない設計。
- 透明タイプ【一般医療機器】
- 目立たない透明テープを採用。肌色タイプと同様、2009年3月にオーバル形の新デザイン採用しリニューアル。
- ウォーターブロック【一般医療機器】
- 水やバイ菌を通さず、空気・蒸気を通す二層構造の「通気・防水テープ」を採用。
- さらふわフィット【一般医療機器】
-
通気性・伸縮性に優れたポリウレタンエラストマーを100%使用した不織布とオーバル形(指先用を除く)を採用。2013年3月に体液や血液をすばやく吸収し、高い通気性を実現した立体構造パッド「キルトパッド」を採用してリニューアルし、「素肌フィット」から商品名を変更。
- スタンダードサイズ
- ワイドサイズ
- 指先用
- ジャンボSサイズ
- タフガード【一般医療機器】
-
衝撃・摩擦からキズを守るクッション性の高い布製タイプの救急ばんそうこう。優れた防水性もある。2013年3月に立体構造パッド「キルトパッド」を採用しリニューアル。
- スタンダードサイズ
- ワイドサイズ
- エクストララージXL - ひじ・ひざの大きな傷をカバーする超大判サイズ。
- キッズシリーズ【一般医療機器】
- こどもに最適なスモールサイズで、ディズニーキャラクター3種類、ポケットモンスターの4種類をそろえている。
- キズパワーパッド(治療促進用)【管理医療機器】
-
最新テクノロジーで痛みをやわらげ、湿潤療法でキズをきれいに早く治す。通常の救急ばんそうこうと異なり、ガーゼが無い為、使用する際にはキズより一回り大きいサイズを使う、キズの状態を毎日確認するなど注意が必要。
- ふつうサイズ
- 大きめサイズ
- スポットサイズ - 動きの多い場所、顔、子供用に最適な小型サイズ。
- 指用 - 指巻用と指関節用の2種類を封入。
- 水仕事用 - 2012年9月発売。水の刺激から傷を守る完全防水素材を採用し、指先の傷にぴったりフィットする三日月形形状を採用。
- キズパワーパッド 靴ずれ用【管理医療機器】
- 2010年3月発売。かかとなどの立体的な部位に適したオーバル型で、ハイドロコロイド素材を肌色半透明にしたことで、付けてても目立ちにくい。なお、この「靴ずれ用」はヨーロッパで「Compeed(コンピード)」として産声を上げた「キズパワーパッド」シリーズの開発の原点ともいえる製品である。
- キズパワーパッド(保護用)【一般医療機器】
-
2009年4月発売。大きくて浅い擦り傷や曲げ伸ばしの多い関節部の動きに追従してキズを保護し、外部刺激をブロック。
- ジャンボ保護用
- ひじ・ひざ保護用 - ハイドロコロイド素材を六角形に特殊加工したことで伸縮性を実現。
フットケア製品
- タコ・ウオノメ除去用ワンステップ【指定医薬部外品】
- サリチル酸配合のディスクと保護パットの一体型。足の指用と指の間用の2種類。
- タコ・ウオノメ保護用
- 靴の圧迫から患部を守り、痛みを和らげ、自然に回復する環境を整える。足の裏用・足の指用・足の指ラージサイズの3タイプ。
- マメ・靴ずれブロック
- マメや靴ずれを薄くて柔らかいクッションで守り、痛みを和らげる。
- 外反母趾用
- 外反母趾の痛みの原因となる靴の圧迫から足を守り、痛みを和らげる。
過去の製品ラインナップ
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この節の加筆が望まれています。
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現在 販売停止となっている製品、既に製造を中止している製品について下記に記述する。
キズケア製品
- クイックヘルプ
- 特殊パッドが血をすばやくジェル状に固め、傷口を保護することを謳った製品。販売名:バンドエイドsb、医療機器許可番号:07BY0001。
応用例
関連項目
脚注
注釈
- ^ ジュニアサイズ、指先用、4サイズの封入のパッチサイズを除く
出典
外部リンク
- BAND-AID Brand Adhesive Bandages & First Aid Supplies
- バンドエイド
- バンドエイド (@bandaid_jp) - X(旧Twitter)
- バンドエイド - YouTubeチャンネル
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