バリオマチック
1960年代に、オランダの小型乗用車ダッフォモビル(通称ダフ)で実用化された、ゴムベルト式の無段変速機(CVT)である。ドライブ側プーリー径は、錘による遠心力とエンジンの負圧で制御し、ドリブン側はコイルスプリングでドライブ側の径に追従する構造である。エンジン回転が上がればドライブ側プーリー径は小さくなる。エンジン負圧が高くなれば(アクセル全開方向)同じくドライブ側プーリー径は小さくなり、最小変速比の方向となる。ゴムベルトの伝達トルク容量には強度面から限界があり、耐久性の点でも十分でなく、その後は金属ベルトを系列企業だったオランダのファンドルネ社が開発した。
ヴァリオマチック
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ヴァリオマチック(Variomatic、バリオマチック、ヴァリオマティックとも)は、オランダの自動車メーカーDAFの無段変速機(CVT)である。フップ・ファン・ドールネによって開発された[1]。無段階のフルオートマチックトランスミッションであり、V形ドライブベルトと2つのプーリー(滑車; それぞれ2つの円錐から成る)から構成される。Vベルトが軸のより近くあるいは縁のより近くで動くことができるように、プーリーの有効直径は可変である。ベルトが常に同じ最適な張力を保つことができるようこれらは同調される。
- ^ "Transmissions drove Hub van Doorne's innovative spirit", February 2009, autonews.com
- ^ FALZONI, G. (1984). “The ‘Unomatic’ transmission”. SAE Technical Paper 841307. doi:10.4271/841307.
- ^ "Belt Drive Shifts Dutch Economy Car." Popular Mechanics, December 1959, pp. 140-142.
- ^ “Image: williamscvt.jpg, (600 × 386 px)”. 8w.forix.com. 2015年9月2日閲覧。
- ^ “DAF passenger cars”. Ritzsite.demon.nl. 2009年10月3日閲覧。
- ^ Per Hansen (2007年4月24日). “Formula One with Automatic transmission”. YouTube. 2009年10月3日閲覧。
- ^ Keith Collantine (2007年5月3日). “Banned! Continuously Variable Transmission (CVT) | F1 Fanatic - The Formula 1 Blog”. F1 Fanatic. 2009年10月3日閲覧。
- ^ a b "Gearless transmission - steel pulleys make it automatic" Popular Science, July 1976, pp. 57.
- 1 ヴァリオマチックとは
- 2 ヴァリオマチックの概要
- 3 スチールベルト式CVT
バリオマチック
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「ヨーゼフ・ヴァン・ドールネ」の記事における「バリオマチック」の解説
無段変速機 差動歯車と駆動輪の間にゴムベルト式のバリオマチックが備えられる 無段変速機の作動原理 詳細は「バリオマチック」を参照 バリオマチックは無段変速機の一種で幅を変えられるプーリーの間にベルトがあり、無段階で変速できる。エンジンのトルクカーブに沿った最適な変速比で運転できる。
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