ボルボ・66とは? わかりやすく解説

ボルボ・66

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/12 07:28 UTC 版)

ボルボ・66
単前照灯のLモデル
概要
製造会社 ボルボ・カーズ
製造期間 1975年 - 1980年
製造地 オランダ: ボルン(DAFボルン
ボディ
クラス 小型ファミリーカー
ボディタイプ
レイアウト フロントエンジン・後輪駆動
関連車種 DAF・66
パワートレイン
エンジン 1.1 L B110英語版 OHV 直列4気筒
1.3 L B130 OHV 直列4気
変速機 ヴァリオマチック
系譜
先代 DAF・44
DAF・46
DAF・66
後継 ボルボ・300シリーズ
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ボルボ66(Volvo 66)は、DAF・66を改名したモデルであり、1975年から1980年まで製造された。ボルボDAFの乗用車部門を買収してほぼ1年後の1975年8月に導入された[1]

ボルボ・66は、無段変速機ヴァリオマチックで知られている。DAF・66からはわずかに外観が変更されており、より大きなバンパーを装着している。これはボルボの安全性重視の姿勢に沿ったものであったが、生産経費も増大させた。

ボルボ・66には2ドアセダン版と3ドアステーションワゴン版があり、DAF・66にあった2ドアクーペは廃止された。

その他の主要な変更点は主に安全性に関連したものである。ヘッドレスト付きのシート、安全ステアリングホイール、ドアのスチール製サイドインパクトバー、デクラッチングサーボなどが追加された。デクラッチングサーボによって、運転手はチョークを使用しながらギアを変更することが可能になった(DAFのモデルではアイドルが上昇すると遠心クラッチがつながってしまうため、これは不可能だった)。ボルボ・66はCVTに駆動系をロックする「パーキング」モードも備えていた。1977年からステーションワゴン版はトランクカバー上に窓ワイパーを備えていた。

生産数

ボルボはセダンとステーションワゴンを両方ともおよそ106,000台生産した。イギリスで販売されたのは14,000台以下であった。大半はスウェーデンではなく中央ヨーロッパで販売された。スウェーデンのボルボ購買者がこの車を受け入れることはなかった。

エンジン

  • B110 ルノー・Cシリーズ OHV 1108 cc 直列4気筒、47 PS (34.6 kW; 46.4 hp)
  • B130 ルノー・Cシリーズ OHV 1289 cc 直列4気筒、57 PS (41.9 kW; 56.2 hp)

画像集

出典

  1. ^ “Schweden-Grill: DAF-Autos im Volvo-Look und neuer Volvo-Kombi” (ドイツ語). Auto Motor u. Sport Heft 18 1975: Seite 13. (30 August 1975). 

ボルボ・66

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 22:12 UTC 版)

DAF・66」の記事における「ボルボ・66」の解説

1975年DAFからボルボへの変更は、ボルボ売り物である安全性強化中心に行われた。黒いウレタン衝撃吸収バンパー後方視界確保するボルボ流の中抜きヘッドレストドア内部サイドインパクトビーム追加安全性の高いステアリング・ホイールシャフトなどが与えられた。フロントグリルにはボルボエンブレム斜線追加されグレード呼称DL (旧ノーマル)と GL (旧マラソン)に変更された。 ヴァリオマティックには従来なかったパーキング(P)レンジ追加され坂道駐車時などにトランスミッションロックすることが可能となったこのように安全性向上した反面ボルボ化が元々CVTでアンダーパワー気味だった66車両重量増加させる結果招いたことも確かで、価格上昇した1976年にはボルボ流の設計思想盛り込まれ上級車ボルボ343追加されオランダ製ボルボ中心車種となり、661980年生産中止された。 DAFボルボ時代通じて日本への正規輸入行われていない。

※この「ボルボ・66」の解説は、「DAF・66」の解説の一部です。
「ボルボ・66」を含む「DAF・66」の記事については、「DAF・66」の概要を参照ください。

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