バイク用のエアロパーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 03:38 UTC 版)
「エアロパーツ」の記事における「バイク用のエアロパーツ」の解説
近年レース用バイクのフェアリング前部に、ストレーキあるいはウィングレットと呼ばれるカナード翼が装着されるようになった。 これは前輪の接地荷重増加とともに、側面の気流をコントロールし安定性増加を狙ったものであり、急加速時のウィリーを防止したり車体の安定性を増やして直進性を増し、外乱に対して車体のブレを抑制する効果がある。ドゥカティはこれらのウィングレットにより40kgのダウンフォースを発生すると言われている。またフロントタイヤの温度上昇を助ける作用もあるが、ドラッグ増加により最高速を少し犠牲にする。ステアリングの切り返しが重くなるため、ライダーによっては好まないタイプもいる。 ロードレース世界選手権MotoGPクラスでは2016年より共通ECUが導入され、アンチウィリー機能のロスを補うため、ドゥカティを筆頭にウィングレットの開発が流行した。しかし、ライダーが接近走行や転倒時に尖った部品に接触すると危険であるとみなされ、2017年から使用が禁止された。2017年以降は左右の幅が制限された、丸みを帯びた形状の空力デバイスを登録制で使用することが認められている(シーズン中のアップデートは1回のみ)。 市販のサーキット専用バイクであるカワサキ・H2Rは、カウル上部にもウイングを取り付けている。 自動車用には上下短横長形状単行ナンバープレートを採用している国でも、バイク用には空気抵抗や安全性のため、多行化するなりして相対的に上下長横短形ナンバープレート化する場合が多い。また、フロントのナンバープレートは省略するか、空気抵抗の少ない様にフロントフェンダー上に走行方向に平行に配する国もある。
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