バイオハザード0/バイオハザード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 05:07 UTC 版)
「アルバート・ウェスカー」の記事における「バイオハザード0/バイオハザード」の解説
1996年にアンブレラの計らいでS.T.A.R.S.隊長に就任したアルバートは、その2年後の1998年に洋館事件を利用してライバル企業への手土産とするt-ウィルスや、それによって生み出されたB.O.W.(バイオ・オーガニック・ウェポン)とS.T.A.R.S.を戦わせた実戦データを回収しようと画策する。先遣隊として洋館へ派遣させたブラヴォーチームを乗せたヘリコプターが墜落するように仕向け、クリス(もしくはジル・バレンタイン)の活動も虚しく隊員が次々と命を落とす裏で暗躍しながら、B.O.W.の実戦データを回収していく。計画に気付いたエンリコについては自らの手で射殺し、その上で計画をより完璧なものとすべく、アルファチーム隊員のバリー・バートンに家族を拉致したという旨を告げて脅迫し、自らの手駒とした(実際には組織のバックアップがなかったことからも拉致していない。家族を愛するバリーの心に付け入ることは容易であろうというアルバートの独断による)。最終的には研究所で自分の正体を突き止めたクリスやジルらの面前で、t-ウィルスが生み出した究極兵器「タイラント」(T-002型)による死を偽装するも、クリスやジルによってタイラントを倒されたために失敗する。アルバートは力尽きる直前、予めウィリアムから貰っていた詳細不明のウィルスを注入しており(『5』にて、スペンサーの差し金による試作段階のウィルスと判明する)、それによって得た超人的能力で死の淵から復活すると、ゾンビやリサ・トレヴァーを退けて洋館から脱出した。 なお、『1』ではジル編のバリー生存ルートでのみタイラントに殺害されず、バリーに気絶させられた後はタイラントとの戦闘終了後に起爆装置を作動させている。その後、通常の攻略(寄り道をせず、クリスを救出するか無視して非常脱出口へ向かう)を進める場合にはアルバートは登場しないため、ルートによっては彼の安否は不明とも取れる描写だった。しかし、実はこのルートの場合でもアルバートは起爆装置の前で死亡したとされ、『1』の発表時点では明確に死亡している人物であった。このため、「アルバートは安否不明」と誤解したプレイヤーもおり、平野耕太は漫画『進め!!聖学電脳研究部』にてアルバートを安否不明とした上で『2』でバリーとレベッカ・チェンバースが生存していることを受け、「安否不明のキャラが生存しているとなるのであれば、明確な死が描かれていない彼も生存し再登場するのではないか」と考察していた。 ゲームキューブによるリメイク版のジル編(バリー生存ルートの場合)は、バリーに撃たれたあと、「二人そろって地獄へ行け」と言ってタイラントを起動させるものの、アルバートはタイラントによりはじき飛ばされてしまう。タイラントとの戦闘後、アルバートを調べると「哀れな死に様だ…。」と表示されるが、ジルがバリーのもとへ駆け寄って彼が目を覚ますと、アルバートは忽然と姿を消しているという展開になる。なお、リメイク版ではジルがアルバートを強い口調で非難したことで、彼に殴られる描写が新たに加えられている。
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