ニビル/氷惑星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 06:49 UTC 版)
「ニビル (仮説上の惑星)」も参照 第10番以降の惑星のうち、普段は冥王星の外にありながら、小惑星帯や地球にまで迫る極端な楕円型の軌道を持つもの。代表格はニビルと氷惑星である。このような軌道をとる天体として長周期彗星やダモクレス族と呼ばれる小惑星が実在するが、惑星クラスの天体については他の惑星に及ぼす重力の影響が観測されないことから、存在は否定されている。 ニビルとティアマトの伝説は、作家の学者ゼカリア・シッチン (Zecharia Sitchin) らがバビロニア神話の遺跡の文言を解読して提唱した説。3600年周期の楕円軌道で太陽をまわる惑星で、アヌンナキという知的生物が住むという惑星ニビルは、第5番惑星ティアマトに自らの衛星を衝突させ、ティアマトを崩壊させたとされる。ハインリヒ・シュリーマンによって実在しないと考えられていたギリシア神話に登場するトロイア遺跡の発掘以降、神話の出来事を実在したものと解釈する風潮がおき、その極論によって考え出されたものである。シッチンの説は偏向的で多くの矛盾や誤りを意図的に無視しており、科学的・考古学的には全く価値のないものである。終末論やドゥームズデー・カルトで人気があり、近しい将来に人類を滅亡させるなどの設定で度々登場する。 氷惑星仮説は、地球にまで迫る軌道を持つ惑星により、地球に水や生命がもたらされたとする説。高橋実が著書『灼熱の氷惑星』で提唱した。
※この「ニビル/氷惑星」の解説は、「仮説上の天体」の解説の一部です。
「ニビル/氷惑星」を含む「仮説上の天体」の記事については、「仮説上の天体」の概要を参照ください。
- ニビル/氷惑星のページへのリンク