ドリームボディの理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 06:54 UTC 版)
「アーノルド・ミンデル」の記事における「ドリームボディの理論」の解説
「プロセス指向心理学」を参照 1982年の初めての著書「ドリームボディ --- 自己(セルフ)を明らかにする身体」(日本語版の出版年は2002年)によって身体に夢と同じ象徴的なパターンをもった「プロセス」が起こることそしてその「プロセス」を扱う方法を発表、またその「プロセス」の意味に「気づく」ことが大事であると考えた。また、その夢や身体症状といった「プロセス」を作り出している根源を「ドリームボディ」と呼んだ。(後に「ドリームボディ」は「ドリーミング」を経て、「ドリームランド」のレベルと「エッセンス」のレベルに分けて考えられるようになる。初期の「ドリームボディ」は現在の「Big U(You) ビッグ・ユー」のコンセプトに比較的近い。) その後、彼は人間関係においても、「ダブルシグナル」と呼ばれる無意識的コミュニケーションなどを通して起っている「プロセス」を扱う方法を発見、人間関係の問題も取り扱うようになる。 さらに彼の関係性への興味は、米国のユダヤ人の家庭に生まれ、当時、社会的な葛藤の多かった、被差別体験をしやすい生い立ちからの気づきもあり、大きなグループでの葛藤の研究へと発展して行った。彼は、グループにおいては、「プロセス」が「ロール(役目、役割や立場)」によって個人と同様に「シグナル」として現れて来ることを見出し、またそのグループの行動に影響を与えているがその場で明確には意識されていない「ゴーストロール(幽霊のような見えないロール)」も含め、その場において姿を現そうとしている全ての「ロール」に気づくことが大事であるとした。また、その場に起ってくる、(内面的なものも含め)全てのロールを等しく大事にする「ディープ=デモクラシー(深層民主主義)」の態度が大事であると考えた。
※この「ドリームボディの理論」の解説は、「アーノルド・ミンデル」の解説の一部です。
「ドリームボディの理論」を含む「アーノルド・ミンデル」の記事については、「アーノルド・ミンデル」の概要を参照ください。
- ドリームボディの理論のページへのリンク