ドラマ様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 02:33 UTC 版)
本作は倒叙式であるため、視聴者は「誰が真犯人なのか?」という興味ではなく、「真犯人をどうやって追い詰めるか?」という点に目が向けられることになる。そのため、放送の前半に犯人役及び犯行シーンが公開される。 犯人が最後までわからないストーリーでは、配役だけで視聴者に犯人が分かってしまうため犯人役に大物俳優を使うことが難しい。しかし倒叙式の手法を取り入れることにより大物ゲストを無理なく犯人役に迎えることができるようになっている。 古畑は主役でありながら、冒頭のオープニングシーンには登場するものの、本編に入ってからすぐには登場しない回がほとんどである。これは、前述の通り「犯人と被害者とのやり取りや犯人の犯行シーンなどを見せるため」であり、誰かが警察に通報したりするまで古畑は登場しない。SMAPの回に至っては、アバンタイトルを除き本編開始時から約1時間以上古畑が登場しなかった。 終盤の解決篇の直前に画面が暗転して、古畑が視聴者に向かって「挑戦」する構成は、アメリカのテレビ・ムービー『エラリー・クイーン』からの引用である。脚本の三谷幸喜は少年時代、東京12チャンネルで放送されていたこの番組のファンであった。 事件現場、またはその話の中で最も重要な場所で犯人と対決、犯人の自白後、スタッフロールが出る頃に全員が退場し、そのまま画面が切り替わらずにスタッフロールが流れる(1回・16回・25回・27回・28回・37回・42回など例外もある)。スタッフロール終了後、以下のフィクションであることを示す断りテロップが表示されて番組は終了する。 この事件は創作であり古畑任三郎は架空の刑事です。
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