ドイツ反資本主義(マルクス主義・社会主義・ナチズム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:05 UTC 版)
「オクシデンタリズム」の記事における「ドイツ反資本主義(マルクス主義・社会主義・ナチズム)」の解説
「和魂洋才」および「中体西用」も参照 ドイツの社会主義は、非西洋世界で礼賛された。ドイツの方法は、単なる西洋のクローンにならず、西洋の「毒」(鄧小平いわくキリスト教や資本主義的自由民主主義といった「精神的汚染」)に毒されず、近代国家を建設する方法だと見られていた。たとえばマルクス主義があり、これは西洋の近代思想だったが、キリスト教の代替物として平等主義・人類解放・普遍性を主張してもいた。マルクス主義は「科学的」(科学的社会主義)であり、キリスト的な宗教・文化の出る余地は無かった。またドイツ国家社会主義(ナチズム)は、西洋(資本主義的帝国主義)を模倣しているよう見せずに、産業的近代社会の一員に加わる方法を示した。 これらは実際には、かなり無理な試みだった。一つの知識・技術を、別の知識や素になっている「危険な思想」から隔離してくことは不可能だった。こうした近代化への代替ルートは、中国・北朝鮮・イラク・エジプト・ベトナム・エチオピア・キューバを含め多数の場で試みられたが、ことごとく失敗した。この失敗から、暴力的なオクシデンタリズム(土着主義的な純粋さへの憧れと破壊的な西欧嫌悪)が生まれた。
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