トロンボーン協奏曲_(リムスキー=コルサコフ)とは? わかりやすく解説

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トロンボーン協奏曲 (リムスキー=コルサコフ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/20 17:53 UTC 版)

トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲: Концерт для тромбона с духовым оркестром)は、ニコライ・リムスキー=コルサコフが作曲したトロンボーン協奏曲吹奏楽の伴奏で書かれている。

概要

ロシアの海軍軍楽隊の指揮者を務めていた1877年に、海軍士官の同僚であるトロンボーン奏者レオノフのために作曲した。

初演は1878年3月16日クロンシュタットの海軍基地で、同じく吹奏楽伴奏による管楽器のための協奏曲である「オーボエと吹奏楽のためのグリンカの主題による変奏曲 ト短調」「クラリネットと吹奏楽のためのコンツェルトシュトゥック 変ホ長調」とともに、作曲者の指揮で行なわれた。

一時忘れられていたが、1951年ソ連国内で再発見され、その後はダーヴィトグレンダールの作品と並んでトロンボーン協奏曲の古典として広く演奏されている。

クリスティアン・リンドベルイ編曲による、管弦楽版がある。

編成

編成表
木管 金管
Fl. 2, Picc. Crnt. 2, Tp. 4 Cb.
Ob. 2 Hr. 4 Timp.
Fg. 2 Tbn. Solo, 3 S.D., B.D., Cym.
Cl. 3, E♭, Alto, Bass Bar. 1
Sax. Tub. 2

構成

早い-遅い-早いの3つの部分からなる典型的な協奏曲の形式で書かれているが、それぞれの部分は終止線で区切られておらず、演奏時間は全体を通しても10分程度であることから、単一楽章と見ることもできる。

  1. アレグロ・ヴィヴァーチェ、4/4拍子
    3連符の伴奏に乗って演奏される軽やかな第1主題、対照的にレガートな第2主題、再び第1主題が現れる三部形式
  2. アンダンテ・カンタービレ、6/8拍子
    エスプレッシヴォで歌われる。最後にカデンツァが添えられ、アタッカでアレグロに入る。
  3. アレグロ〜テンポ・ポコ・メノ・モッソ〜ヴィヴァーチェ、2/4拍子
    トランペットファンファーレに続いて、独奏トロンボーンがマーチ風のリズミカルなメロディーを奏する。冒頭のファンファーレの楽句を挟みながら、ヴィルトゥオーソ的なオブリガートが展開される。カデンツァが奏され、再びファンファーレが現れ華々しく終わる。

参考文献

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