デルフィンIとは? わかりやすく解説

デルフィンI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/15 21:54 UTC 版)

デルフィン (特殊潜航艇)」の記事における「デルフィンI」の解説

1944年始めからドイツ海軍ネガーモルヒビーバーといった特殊潜航艇による攻撃行った。しかし、これらの潜航艇大規模な護衛船団攻撃するには絶対的に速力不足していた。そこで1944年5月から新型潜航艇開発開始され同年秋に試作艇が完成した。この試作艇は全長5.78m、排水量2.8tと非常に小型で、艇体水中高速性を考慮して涙滴型となっている。 艇内部前部操縦室後部機関室となっており、機関G7e魚雷機関流用していた。また、艇体上部にはプレキシガラス作られ観測窓が装備されその後方に電磁式閉鎖弁フットスイッチによる緊急閉鎖機構のついたシュノーケル装備された。本艇には構造簡略化のためバラストタンク装備されておらず、魚雷のように航走することで浮力を得るシステムだったため、一度発進する機関停止不可であったドイツ海軍当初、本艇の頭部に500kg弾頭装備し日本海軍の「回天のような特攻艇として運用する予定だったが、最終的にG7e魚雷1本または500kgの曳航機雷艇体下部装備することになった試作艇は「デルフィンイルカ)」(その後デルフィンI)と名付けられそれまで潜航艇上回る良好な水中運動性を示したが、量産型搭載予定だったクローズドサイクル機関試作が遅れ、1945年2月にはガソリンが底をつき、ガソリン使用する機関開発中止決定されたこともあり、量産されることはなかった。

※この「デルフィンI」の解説は、「デルフィン (特殊潜航艇)」の解説の一部です。
「デルフィンI」を含む「デルフィン (特殊潜航艇)」の記事については、「デルフィン (特殊潜航艇)」の概要を参照ください。

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