デトニ2300形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 08:39 UTC 版)
「参宮急行電鉄2200系電車」の記事における「デトニ2300形」の解説
デ2200と同様、戦前は特に大過なく使用されていたが、近鉄成立後、形式称号は「モニ2300形」となっている。 特別室のコンパートメントは貴賓客などに備えた設備であったが、普段は一般客向けに特別料金を徴収して貸切での営業を行っていたという。戦後の混乱期には「特別室」のイメージとは正反対に、伊勢・伊賀から大阪へ闇物資を運ぶ担ぎ屋に荷物置き場として重宝されたという、時世の混乱を偲ばせるエピソードもある。 モニ2303は、1949年に特急列車用の「レクリエーションカー」に改造され、旧荷物室・個室部分は幅広の窓と1人がけソファーを備えたサロンルームとなった。しかしながら、1957年に格下げ改造を受けてオールロングシートの通勤車仕様(モ1421形1421[初代])に改造され、さらに1961年には電装機器を撤去され、中間付随車(サ1521形1521)に改造された。 また、モニ2304が事故復旧時に旧荷物室・個室部分を撤去され、モ1421形1422に改造されたが、同じく1961年にサ1521形1522に改造されている。空番となった2両分の車両番号は、モニ2300・2307を改番して埋められている。 後年、一般客室側の運転台が撤去され、さらにトイレも撤去された。1972年に全車廃車されている。
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