デジタル化対応後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:02 UTC 版)
「シアター・シエマ」の記事における「デジタル化対応後」の解説
2012年(平成24年)頃には映画のデジタルシネマ化が急速に進み、同年末時点では日本国内の85%の映画館がデジタル化を完了させた。この頃のシアター・シエマはフィルム上映用の機材しか保有しておらず、フィルムからデジタルへの移行期用の臨時システムを使用していたが、35ミリフィルム映写機では上映できないデジタルデータの映画配信が増え、機材の切り替えが映画館存続の課題となっていた。 2013年(平成25年)12月に常連客が数十万円を寄付したことがきっかけとなり、2014年(平成26年)3月には「シエマでいろんな映画をずっと見たいからシエマのデジタル化に協力する会」(シエデジ会)が発足し、同年4月には常連客らが1000万円を目標とする募金活動を開始した。飲食店など佐賀県内の100か所に募金箱が設置され、チャリティコンサートなどでも寄付を募った。12月20日までに目標額を上回る1236万6384円を集め、2014年(平成26年)12月27日からデジタル上映が開始された。 シエデジ会を継承する形で、2015年(平成27年)には映画館の支援団体「シエマでずっといろんな映画を観たいからシエマをサポートする会」(シエサポ会)が設立された。2015年(平成27年)10月、シエサポ会はシアター・シエマを学びの場として月2回の講座を開く「かっぱカレッジ」を開始し、初回は和楽器に関する講座、第2階は金継に関する講座を行った。 2017年(平成29年)12月には開館10周年を迎えた。10年間で上映した作品は新作・旧作合わせて約1700作品にのぼる。開館以来、シアター・シエマは佐賀県唯一のミニシアターだったが、2019年(令和元年)10月25日には唐津市にTHEATER ENYAが開館した。 2019年(令和元年)以降の新型コロナウイルス感染症の世界的流行が理由で、2020年(令和2年)4月18日から5月14日までは長期休館した。2021年(令和3年)9月4日には館内のユニバーサルデザイン化を目的とする募金を開始した。
※この「デジタル化対応後」の解説は、「シアター・シエマ」の解説の一部です。
「デジタル化対応後」を含む「シアター・シエマ」の記事については、「シアター・シエマ」の概要を参照ください。
- デジタル化対応後のページへのリンク