デジタル印刷機「リソグラフ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:56 UTC 版)
「理想科学工業」の記事における「デジタル印刷機「リソグラフ」」の解説
印刷には、「凸版(活版印刷)」「凹版(グラビア印刷)」「平版(オフセット印刷)」などの方法があるが、「シルクスクリーン印刷」や「ガリ版(謄写版)印刷」の方法を孔版印刷といい、スクリーン状の版に細かな孔を開け、その孔からインクを押し出して印刷する。 リソグラフはこの孔版印刷の仕組みを利用している。まず始めに製版を行い、印刷の元となる版(マスター)をつくる。このマスターを印刷ドラムに巻き付けてプリントするので一度の製版で大量の枚数を印刷でき、印刷枚数が多くなるほど印刷単価は下がるため、低コストで大量印刷することができる。 1980年に発売したマイコン搭載自動孔版印刷機「リソグラフAP7200」とストロボ式感熱製版機「リソグラフ FX7200」は、それまでの謄写輪転機の市場を一新。続いて製版・印刷一体型「リソグラフ007」や、製版をデジタル化した「リソグラフ007デジタル」を発売。その後も、高濃度・高精度の印刷が可能なインナープレス方式の「SR7200」や2色同時印刷機「RISO V8000」といった製品が発売された。2004年には、安定性が高くユーザーからの信頼も厚いアウタープレス方式を採用した「リソグラフMZシリーズ」を発売。以後も2色両面機の「リソグラフMDシリーズ」やユーザビリティーを向上させた「リソグラフMEシリーズ」を発売するなど、様々な進化を遂げている。また印刷速度も向上を続けており、2017年発売の「リソグラフSF939/939G」は毎分最高190枚※1となっている。 2019年7月には、スタンダードモデルの利便性を向上した「リソグラフSFⅡ」シリーズが発売された。
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