ディスプレイおよびキーボードとは独立した本体を持つもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 16:04 UTC 版)
「省スペースパソコン」の記事における「ディスプレイおよびキーボードとは独立した本体を持つもの」の解説
機器の構成としては、通常のデスクトップ型の範ちゅうに入るが、通常のデスクトップ型パソコンよりも明らかに小型の筐体を持つもの。古くは、NECのPC-9801U2やアップルのMacintosh LCシリーズなど。今日では、省スペースパソコンの中では比較的大型で、そこそこの拡張性も持ち合わせた、スリム型/ブック型などと呼ばれるタイプや、Power Mac G4 Cubeに代表されるようなキューブ型などがある。さらにはMac miniなどはその究極の形と言えるかもしれない。 スリム型・ブック型のものは、拡張カードの増設枚数も2枚程度にとどまる場合が多く、外部インターフェースもほとんどフルスペック、内蔵ドライブの類も通常のデスクトップパソコンと共通のものを用いる場合が多い。あくまでも、通常のデスクトップパソコンのサブセットといった面持ちである。ただし、CPUに関しては、ノートパソコンや低価格PC向けを意識して作られた、低消費電力のものが選ばれることが多く、チップセットなどもできるだけ部品点数を減らし低価格化を実現するために、ワンチップでグラフィックスやサウンドの機能なども含んだ製品が利用される傾向にある。設置スペースの削減を第一の目的とするというよりは、むしろトータルの導入費用を下げる目的の一環として小型の筐体が選ばれているのだと解釈するほうが妥当かもしれない。 一方でそれ以外のタイプに関しては、ドライブ装置などもノートパソコン様のスリムタイプのものを積極的に選んだり、拡張カードについても一枚かそれ以下という厳しい制限を持つものが多い。また、専用部品が多くなる結果、性能からするとむしろ高価と感じられる製品も多くなる。結局のところ、設置場所は節約したいが、何らかの理由(一体型PCのような大画面は必要ないなど)によりディスプレイと本体を分離したいというニーズが発生しないかぎりは、このようなタイプを選ぶ理由はないといえるかもしれない。ただし、アップルのMac miniやデルのStudio Hybridなどデザイン的にはユニークな製品も多く、また低騒音など特殊な性能を持っている場合もある。
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