テレビ歌仔戯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 17:30 UTC 版)
現在の台湾で最も目にする機会が多いのがテレビ歌仔戯である。1962年に台湾電視台が開局されると、歌仔戯はテレビのスクリーンに登場することとなった。最初に放送されたのは金鳳凰歌劇団による『楊麗花』であった。 テレビ歌仔戯は芸術面から見ると象徴主義から写実主義への転換であると言える。例えば馬が登場するシーンでは小道具の馬ではなく実際の馬が使用され、身段表現が消失、そのほかにも唱腔も使用されなくなった。また台湾語番組の放送時間が30分程度と限定されており、オープニングとエンディング、そして広告を除くと僅か21分となり、歌謡部分を表現するとその途中で広告となるなどがあり、歌謡表現が著しく減退し、連続時代劇のような作風になっている。当時のテレビ3局はそれぞれ歌仔戯番組を放送中視の黄香蓮、華視の葉青、台視の楊麗花)しており、視聴率獲得競争が激化した。 1973年に国語推進運動が展開されると布袋劇と共に歌仔戯も一定期間放送されなくなった。
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