テニュア取得までの期間とプロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 02:51 UTC 版)
「テニュア」の記事における「テニュア取得までの期間とプロセス」の解説
米国の大学においてはAAUPの基準もあり、どの大学でもある程度類似の基準が用いられている。テニュア審査応募資格としては テニュアトラックのポジションに在籍(つまり博士号取得済が前提) 審査期間(通常はファイル提出時点までの5年間)成功裡に勤務してきた実績 最低でもアシスタント・プロフェッサーの肩書き保持 が基本条件であり、6年目の初頭早々に応募者が在籍大学のガイドラインと書式に沿って自分で作成したファイルを提出し、各委員会の審査を通過していくこととなる。米国大学においては研究活動、教育活動、雑務事務の3本柱を全て過誤なくこなしている上で、かつ研究活動においては査読付き学術論文を複数発表、審査付学会報告を複数していないと、いかに他の2分野に優れていても研究者としての終身身分保障であるテニュア取得は困難と信じられている。 また、アシスタント・プロフェッサーからテニュア審査を申請する際は、准教授への昇進も同時に申請することになるため、昇進・テニュア審査申込を同時に行うことになる。 米国の大学においては、学術年度は9月に開始し5月までとなるが、5年目の5月には申請意図を明示し、夏季期間に外部審査員の推薦状取付、9月には完成したファイル(申請書)を申請者が完成させる必要がある。その後、学科昇進・テニュア委員会投票、学部昇進・テニュア委員会投票、学部長の意見書、次に大学全体の昇進・テニュア委員会投票、副学長意見書を経て、学長の意見書、その後、外部委員からなる理事会の審議投票を得て完了となる(州立大学の場合は、理事会後にもう一つ、州政府教育委員会審査が必要)。この時点で翌年の5〜6月になるのが通常であり、1年がかりのプロセスとなる場合が多い。
※この「テニュア取得までの期間とプロセス」の解説は、「テニュア」の解説の一部です。
「テニュア取得までの期間とプロセス」を含む「テニュア」の記事については、「テニュア」の概要を参照ください。
- テニュア取得までの期間とプロセスのページへのリンク