ダムへの疑問と期待
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 05:48 UTC 版)
「夕張シューパロダム」の記事における「ダムへの疑問と期待」の解説
一部の市民団体や日本共産党などからは、このダム計画に対して疑問の声があった。疑問点は利水について石狩湾沿岸工業地域の利水が当初予定に比べ過大な見積もりではないか、景気減速後工業地域の水需要は減少しているのではないかという指摘からの「水余り」ではないかなどが叫ばれた。また、事業の長期化によって事業者である北海道などの負担費用が増大していることに対しても、「税金の無駄遣い」として非難している。この他ダム堆砂への懸念や、三弦橋水没に対する批判もある。「水余り」や事業費増大による財政圧迫については事業主体者である国土交通省の説明責任が必要であるとの認識が共同事業者である北海道庁からも出されており、より説明を果たすことが求められていた。 一方で治水について近年の地球温暖化による豪雨災害の続発を受け、早期の整備が必要とする意見も多い。加えて財政破綻を来たし財政再建団体に指定された夕張市への中長期的な経済的効果、具体的にはダム建設による莫大な固定資産税収入および水力発電所建設による電源三法に基づく電源立地交付金交付による夕張市の財政再建や、道内最大・日本屈指の規模を誇るダム及び新・シューパロ湖の観光地化や夕張市・富良野市間の国道アクセス整備など、新しい観光地としてのダムへの期待を持つ住民の声もある。
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