ダニエル・クレイグ主演作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:55 UTC 版)
「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」の記事における「ダニエル・クレイグ主演作品」の解説
『007 スペクター』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 演:クリストフ・ヴァルツ 『ユア・アイズ・オンリー』のブロフェルドに似た人物の出演から数え、34年ぶりに登場。本作ではメインの悪役を務める。 本作でのブロフェルドの登場は制作中に厳重に隠され、演じるヴァルツも撮影中幾度ものマスコミのインタビューでも自分はブロフェルド役ではないと一貫して否定を貫き通した。 本名はフランツ・オーベルハウザー(Franz Oberhauser)。父ハンスはオーストリアの登山・スキー教師で、両親を亡くした幼少期のボンドの後見人であり、フランツはボンドとは血はつながってはいないが実質的な兄弟の関係にあった。父ハンスがボンドに愛情を注ぐことに嫉妬し、雪崩を起こして父を殺害。自らも死を偽装して行方を眩ます。以後、母方の血統より名前を拝借し、「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」という新しい名前で組織スペクターを設立した。 旧作のイメージを彷彿とする描写が多く、立襟のマオカラースーツを着用し、北アフリカの砂漠のクレーターに作られたスペクターの拠点では白いペルシャ猫を飼っており、後半では拘束されたボンドの指示を受けたマドレーヌ・スワンが窮地を脱するべく投げつけた時限爆弾機能付きの腕時計の爆発で『007は二度死ぬ』の時と同様の顔の右側についていた長い傷を負う。 ダニエル・クレイグが演じるボンドシリーズにおいては『スペクター』が初登場だが、同作において『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』『007 スカイフォール』における出来事すべてに関わっていたことが明かされている。 オーベルハウザーの名は、短編小説『オクトパシー』に登場する人物より取られた。小説に登場するハンス・オーベルハウザーは第二次大戦前のオーストリアの登山・スキー講師で、ボーディングスクール生当時のボンドにスキーを教えた恩師であり、両親を亡くしたボンドにとっては父親代わりになる人物でもあった。大戦末期にはゲシュタポに編入されていたが、山中に隠された黄金を盗もうとする英国軍人デクスター・スマイス少佐に殺される。短編『オクトパシー』は、戦後十数年後にオーベルハウザーの遺体がアルプスから出てきたことを知ったボンドがスマイスを追跡する話である。
※この「ダニエル・クレイグ主演作品」の解説は、「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」の解説の一部です。
「ダニエル・クレイグ主演作品」を含む「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」の記事については、「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」の概要を参照ください。
- ダニエル・クレイグ主演作品のページへのリンク