ダイコン属とは? わかりやすく解説

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ダイコン属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 01:58 UTC 版)

ダイコン属
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: フウチョウソウ目 Capparales
: アブラナ科 Brassicaceae
: ダイコン属 Raphanus
学名
Raphanus L.
シノニム
  • Quidproquo Greuter & Burdet
  • Raphanistrum Mill. [1]

ダイコン属(ダイコンぞく、Raphanus)は、アブラナ科の一つである。

概要

ヨーロッパから東アジアまで、ユーラシア大陸の温帯地域に広く分布する耐寒性の一年草である。リンネはこの属の植物として、栽培化されたラディッシュRaphanus sativus)、セイヨウノダイコン(ワイルドラディッシュ、Raphanus raphanistrum)、ラットテールラディッシュ(Raphanus caudatus)の3つの種を記載した。様々なその他の種(特に東アジアのダイコンの変種)が提案されており、ラットテールラディッシュはR. sativusの変種と見なされることがあるが、明確な意見の一致は得られていない。R. sativusもセイヨウノダイコン R. raphanistrumの亜種(Raphanus raphanistrum subsp. sativus)として扱われることもある。

日本のダイコンと欧米で作られているラディッシュ(二十日大根)は、中国大根とともに同一種である。根茎は多肉質で、球形・円柱形・円錐形・紡錘形などのものがあり、守口大根のように長さが1メートル近くあるものや、桜島大根のように質量が十数キロになるものもある。日本の大根はほとんどが白色であるが、二十日大根は赤や紅紫色のものが多く、中国大根には鮮やかな緑色のもの、外は白いがなかが紅色のものなどがある。花は、菜の花によく似た4弁花で、白のほかにごく淡い黄色や紫のものがある。開花させるとスが入るので、農村地帯でも大根の花を見る機会はあまりないが、割合美しいものである。欧米ではこの属のR. caudatusが、観賞植物として栽培されている。

なお、属名はハツカダイコンを意味する古いギリシャ語から、大根の種名sativusは、「食用の」の意味である。

ダイコン属でないダイコン

下記の植物は、花や根がダイコンに似ているため、「~だいこん」と言う和名がついているが、ダイコン属とは別の仲間である。

  • ハナダイコンHesperis matronalis)アブラナ科ハナダイコン属。観賞用植物。
  • ワサビダイコンArmoracia rusticana)アブラナ科ワサビダイコン属。粉わさびの原料などに使われる。
  • サトウダイコンBeta rubraアカザ科テンサイ属。別名、テンサイ、サトウヂシャ、ビーツ。砂糖を採集するほか野菜としても使われる。

脚注

  1. ^ Raphanus Tropicos
  2. ^ Raphanus confusus USDA Germplasm Resources Information Network (GRIN) 01 Dec 2011
  3. ^ Raphanus confusus Tropicos.org Missouri Botanical Garden. 01 Dec 2011

「ダイコン属」の例文・使い方・用例・文例

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