タキ1000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 07:44 UTC 版)
「国鉄タサ1700形貨車」の記事における「タキ1000形」の解説
タキ1000形は原油専用の25t積みタンク私有貨車である。1945年(昭和20年)から1946年(昭和21年)にかけて新潟鐵工所にて6両(タキ1000 - 1005)が製作された。専用種別はその後石油類専用に変更された。1952年(昭和27年)より1964年(昭和39年)にかけて62両(タサ1755 - タサ1764、タサ1768 - タサ1797、タサ1801 - タサ1803、タサ1817、タサ1826、タサ1846 - タサ1847、タサ1877、タサ1881、タサ2801、タサ2806、タサ2832 - タサ2837、タサ2880 - タサ2884)がタサ1700形よりタキ1000形に改造された。後にJR貨物が全く別物のタキ1000形を製造したため、当形式は初代に当たる。 改造前の車番と改造後の車番の関係は次のとおりである。 (タサ1817) - (タキ1006) (タサ1827) - (タキ1007) (タサ2880 - タサ2884) - (タキ1008 - タキ1012) (タサ1768 - タサ1797) - (タキ1013 - タキ1042) (タサ1846 - タサ1847) - (タキ1043 - タキ1044) (タサ1755 - タサ1764) - (タキ1045 - タキ1054) (タサ1801 - タサ1803) - (タキ1055 - タキ1057) (タサ2832 - タサ2837) - (タキ1058 - タキ1063) (タサ1877) - (タキ1064) (タサ1881) - (タキ1065) (タサ2801) - (タキ1066) (タサ2806) - (タキ1067) 1957年(昭和32年)3月1日に6両(タキ1000 - タキ1005)がタサ3600形(22t積み石油類専用車)へ改造された。わざわざ積載荷重を減トンした理由は元が戦時設計(最小限のサイズで最大量のものを積むという考え方)であったため余裕がなかった点にある(25t 積みでありながら25t 積むことはできなかった)。減トンしたため「タキ」車ではいれなくなり別形式となった。タサ1700形からの改造車は戦後の設計であり問題はなくタサ3600形に改造されることもなかった。 1984年(昭和59年)1月31日に最後まで在籍した車(タキ1038)が廃車になり同時に形式消滅となった。
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