ソ連以外での人気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 07:39 UTC 版)
「カチューシャ (曲)」の記事における「ソ連以外での人気」の解説
戦後の東西対立期には同じ東側諸国にも広まり、現地語に翻訳されたドイツ語版、中国語版、ベトナム語版などが現在でも親しまれている。 当初、枢軸国であったイタリアでは、1943年9月の連合国への無条件降伏後、「カチューシャ」のメロディに独自の歌詞をつけ、パルチザン蜂起を呼び掛ける歌として歌われている。イタリア語の歌詞は、共産主義者の医師で自身もパルチザンであったフェリーチェ・カッショーネによって書かれ、冒頭の句から「風は鳴る Fischia il vento」と呼ばれた。この曲は「さらば恋人よ Bella ciao」とともに最も有名なパルチザン愛唱歌となり、その後、ミルバ、バンダ・バソッティなどが自身のアルバムに収録している。 アメリカでは黒人霊歌歌手のポール・ロブソンが録音している。またサイケデリック・ロック・バンドのジェファーソン・エアプレインがアルバム「ヴォランティアーズ」でインスト曲として発表した。日本では、戦後になっていわゆるロシア民謡を代表する一曲として「ともしび」などとともに「うたごえ運動」の中で広く歌われた。1956年7月にはダークダックスがシングル「ともしび」のB面として発売した。1959年の第10回NHK紅白歌合戦では初出場の森繁久彌がこの歌を歌った。現在日本で一般に知られている日本語詞は関鑑子による訳詞であるが原詩の軍事色は一切省かれている。なお、『復活』の劇中歌として歌われ、戦前に流行した「カチューシャの唄」はこの歌よりも以前に作られたもので、全く関係ない。
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