ソーラー携帯電話

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ソーラー携帯電話

　外出先で携帯電話の電池が切れても、植物が光合成をするように太陽光があれば充電できる。そんな便利なソーラー充電機能のついた携帯電話が６月上旬、ＫＤＤＩから発売になりました。ソーラー充電機能付き携帯電話は、海外のメーカーが中国で販売しているようですが、国内で発売されるのは初めて。ソフトバンクモバイルは８月１４日に発売し、ＮＴＴドコモも９月以降の発売を予定しています。
　商品名はＫＤＤＩが「ＳＯＬＡＲ　ＰＨＯＮＥ　ＳＨ００２」、ソフトバンクモバイルが「ＳＯＬＡＲ　ＨＹＢＲＩＤ　９３６ＳＨ」、ＮＴＴドコモが「ＳＯＬＡＲ　ＨＹＢＲＩＤ　ＳＨ－０８Ａ」。製造はいずれも太陽光発電システムの大手・シャープ。ＫＤＤＩによれば、価格はユーザーが全額負担した場合、４万円台後半（オープン価格）になるということです。
　７月２２日から２４日まで東京ビッグサイト（東京都江東区）で開かれた「ワイヤレスジャパン２００９」ではシャープが自社ブースに３社の携帯電話を展示し、多くの来場者を集めていました。
　充電機能の実力はというと、晴れた日なら１０分間の充電で、通話であれば１分程度、待ち受けの場合は２時間程度の利用が可能ということです。海や山のレジャー、屋外でのスポーツなどを想定し、雨や水しぶきがかかっても安心な防水機能を搭載しています。先行発売したＫＤＤＩでは「ソーラー充電と防水の両機能を備えた商品は世界初」（０９年３月現在）とＰＲしています。
　日常的に携帯電話を屋外で利用する人は、太陽光に携帯電話をさらしておくことで電池の減りを少なくすることができます。またライフラインが停止するような災害時には、手回し式発電機能が付いた懐中電灯やラジオのように、ソーラー充電機能付き携帯電話が必須アイテムになるかもしれません。
　国内の携帯電話市場が飽和状態になるなか、携帯各社は多機能化や独自機能の拡充によりユーザーの囲い込みに力を入れています。「電池持ち」や「エコ」というソーラー充電機能付き携帯電話の持ち味が、ユーザーに受け入れられるか注目されます。


（掲載日：2009/08/24）