ソーシャル・ビジネス
英語:Social business
利益を追求するのではなく、社会的貢献を第一の目的として営まれる企業活動。
一般的に、従来の企業は、最大限の利益を追求することを目的として活動している。ソーシャルビジネスは環境問題や国際的な貧困の問題といった社会的問題の解決、社会貢献を第一の目的とし、そのための費用を回収するために利益を上げるものである。
ソーシャルビジネスのため立ち上げられたベンチャー企業は、特にソーシャルベンチャーなどと呼ばれる。また、ソーシャルビジネスを立ち上げた起業家はソーシャルアントレプレナーと呼ばれる。いずれも、知識労働者(ナレッジワーカー)による社会貢献活動を指す「プロボノ」と共に、2011年2月現在、注目を集めつつある。
グラミン銀行の創始者で、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌスも、ソーシャルビジネスのあり方を提唱している。
ソーシャル‐ビジネス【social business】
ソーシャル・ビジネス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 23:01 UTC 版)
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この記事は、社会的目的を持つビジネスに関するものです。ソーシャル ツール、ソーシャル メディア、およびソーシャル ネットワークを中心に設計された組織については、ソーシャル・ビジネスモデル( en:social business model )を参照してください。
ソーシャル・ビジネス(英語: Social business)とは、ノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス博士が、著書『貧困のない世界を創る―ソーシャル・ ビジネスと新しい資本主義―』で定義した、哲学的に、私利(Selfishness)と無私(Selflessness)という、2つの基本的なモチベーションの区別に基づいている。一般的な会社では金銭的な利潤を第一に追求するが、ソーシャル・ビジネスの会社では利他の心を持って、金銭よりも社会的な利益を追求する[1]。
ソーシャル・ビジネス 7原則 [2]
これらは、グラミン・クリエイティブ・ラボの共同創設者であるムハンマド・ユヌス教授とハンス・ライツによって発展した。
- 経営目的は、利潤の最大化ではなく、人々や社会を脅かす貧困、教育、健康、情報アクセス、環境といった問題を解決すること。
- 財務的・経済的な持続可能性を実現すること。
- 投資家は投資額のみを回収できる。元本を上回る配当は還元されない。
- 投資額以上に生じた利益はソーシャル・ビジネスの普及と会社の改善・拡大に使う。
- 環境への配慮すること。
- 従業員に市場賃金と標準以上の労働条件を提供すること。
- 楽しみながら取組むこと。
脚注
- ^ ユヌス・ソーシャル・ビジネスとは - ユヌス&椎木 ソーシャル・ビジネス 研究センター グラミンクリエイティブラボ@九州大学
- ^ 滝川クリステルxムハマド・ユヌス - WEB GOETHE, 日経新聞社
参考文献
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- ムハマド・ユヌス『貧困のない世界を創る―ソーシャル・ ビジネスと新しい資本主義―』猪熊弘子(訳)、早川書房、2008年。ISBN 978-4152089441。
- ムハマド・ユヌス『ソーシャル・ ビジネス革命―世界の課題を解決する新たな経済システム―』千葉敏生 (訳)、岡田昌治 (監修)、早川書房、2010年。 ISBN 978-4152091826。
- ムハマド・ユヌス『3つのゼロの世界――貧困0・失業0・CO2排出0の新たな経済』山田 文 (訳)、早川書房、2018年。 ISBN 978-4152097446。
関連項目
外部リンク
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