ソマリア内戦勃発後から現在の位置付け
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バーレ政権の崩壊後、軍閥やイスラム法廷会議などの勢力により内戦が繰り広げられ、正統な中央政府は構築されていなかった。ソマリア暫定国民政府(TNG)の大統領として2000年8月27日に就任したアブディカシム・サラ・ハッサンおよび2004年10月14日にその後を継いだソマリア暫定連邦政府(TFG)のアブドゥラヒ・ユスフが対外的にはソマリアの国家元首とされたが、2008年12月29日に暫定政府内の対立からユスフは辞任。2009年1月31日、穏健イスラーム主義勢力の指導者、シェイフ・シャリーフ・シェイフ・アフマドが新たに暫定政府大統領に就任した。この時まで、暫定政府というソマリア国内で数多く活動する一勢力の長という位置付けに過ぎず、ソマリア国家の版図を統治する正統な中央政府は存在しなかった(対外的にソマリアを代表する権能は保持)。 2012年8月1日に暫定憲法が採択され、これに従って連邦議会議員を選出。8月20日に予定通りTFGによる暫定統治は終了し、9月10日に連邦議会によってハッサン・シェイク・モハムドが大統領に選出された。暫定憲法による大統領任期は4年間と定められている。次期大統領選挙は予定日からは延期されたが2017年2月8日に行われ、モハメド・アブドゥライ・モハメドが当選した。2021年2月の任期満了までに次期大統領の選出方法について合意ができなかったため、下院議会によりモハメドの任期は2年間延長されたものの上院議長が違憲と批判し、モハメドは上院の採決を待つことなく任期延長の法案に署名。これにより抗議デモが発生し内外から批判が続出したため、モハメドは4月28日に任期延長法を撤回。5月1日に下院議会が全会一致で大統領任期延長を撤回し、2020年9月17日の合意に立ち返り、ローブル首相が次期大統領選挙の準備・実施を行うことも同時に承認した。結局、大統領選挙は2022年5月15日に執行された。
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