センチュリーシリーズとは? わかりやすく解説

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【センチュリーシリーズ】(せんちゅりーしりーず)

アメリカ空軍195060年代制式採用した、F-100~F-109までのFナンバー振られジェット戦闘機総称
航空機の開発にかかる期間とコスト上昇した)いまではとても考えられないような超ハイペース設計・開発され、そのうち以下の6機種実用化された。

世界初超音速機を「F-100」という区切り良い数字にするため、F-90番台割り振られ機体のほとんどは試作機概念研究機などといった「穴埋め」的なものとされ、のみならず地対空ミサイル空対空ミサイルにまで「F-98」(後のAIM-4ファルコン空対空ミサイル)、「F-99」(後のCIM-10「ボマーク長距離地対空ミサイル)というFナンバー振られていた。

また、海軍使用していた大型艦戦闘機マクドネルF4Hファントム2」を空軍でも採用することになった折、(当初機体命名法海軍空軍違っていたため)空軍型にはこのシリーズからの連番で「F-110」というナンバー与えられたが、後に名称統一により「F-4C」に改められた。


センチュリーシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 15:20 UTC 版)

センチュリーシリーズ。手前から時計回りにXF-104、F-100、F-102、F-101、XF-105

センチュリーシリーズ1950年代に開発されたアメリカ空軍戦闘機群。

概要

ノースアメリカン社のF-100 スーパーセイバーから始まる制式名称がF-100番台のものを、センチュリーシリーズという。世界初の実用超音速戦闘機が100というきりのいい型番になり、続く機体もみな超音速機となった事から、この名で呼ばれるようになった。基本的には実用化されたF-100からF-106までの6機種を指し、100番台でも試作・計画止まりのXF-103、F-107、XF-108、F-109を含むことは稀だが、さらにごく稀にF-110以降もセンチュリーシリーズに加えられている場合もある。

この型番の付与は意図的なものという説がある。スーパーセイバーを100番にするために、F-95からF-99はことごとく改名されており、初の超音速戦闘機をキリのいいF-100に割り当てたくて、無為に型番を消費させたのではないかという疑惑は、まことしやかに語られている[1]

センチュリーシリーズ一覧

一般にセンチュリーシリーズと呼ばれるのは以下の6機である。

以下の機体は100番台ではあるが、通常センチュリーシリーズに含まない。

  • リパブリック XF-103 (モックアップのみ)
  • ノースアメリカン F-107 (試作のみ)
  • ノースアメリカン XF-108 レイピア (モックアップのみ)
  • F-109 (正式には命名されず、4つの提案があった)

110番台をセンチュリーシリーズに含めることは稀である。

なお、110番台は、アメリカ空軍及び海軍が評価・研究用およびアグレッサー部隊にて限定的に運用しているMiG-21及び殲撃七型(YF-110として統一)、Su-22(YF-112)、MiG-23(YF-113)、MiG-17(YF-114)などロシア製・中国製の戦闘機(型式的に試作機扱い)に設定していたともいわれる。

関連項目

脚注

  1. ^ 『戦闘機と空中戦(ドッグファイト)の100年史』潮書房光人新社 2016年 ISBN 978-4769816287


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